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予防接種

帯状疱疹ワクチンって打った方がいいの?

2023.05.24

最近はテレビCMでも見るようになった帯状疱疹ワクチンですが、そもそも帯状疱疹ってどんな病気?なったら何が困るの?治療は?ワクチンで本当に予防できるの?と疑問点はいろいろとあると思います。 今回は帯状疱疹という病気と予防のためのワクチン接種の重要性について解説します。

最近はテレビCMでも見るようになった帯状疱疹ワクチンですが、そもそも帯状疱疹ってどんな病気?なったら何が困るの?治療は?ワクチンで本当に予防できるの?と疑問点はいろいろとあると思います。

今回は帯状疱疹という病気と予防のためのワクチン接種の重要性について解説します。

 

帯状疱疹ってどんな病気?

 

帯状疱疹はピリピリとした痛みが出現するのに続いて皮膚の表面にぽつぽつとした水ぶくれが出てくる病気です。よく出てくる場所はお腹からわき腹にかけてですが顔の表面に出てくることもあり目の周りに出てしまった場合は失明のリスクもある危険な病気です。

近年はいい治療薬も出ているので早期に治療をすれば後遺症を残さず改善しますが、治療のタイミングが遅れたり重症化した場合は、皮膚の見た目が治っても痛みが永続的に残ってしまうというやっかいな面があります。

 

帯状疱疹を発症する原因は?

 

原因は、実は私たちの体の中にすでに入っているウイルスによって起こります。考えるとちょっと気持ちの悪い話ですが、体の中にいつも潜んでいて条件がそろうと悪さをし始めるわけです。このウイルス、実は子供の時によくかかる水ぼうそうと同じウイルスです。5歳以下の子供の85%が水ぼうそうにかかりますがこの時に侵入したウイルスが長年にわたって我々の身体に潜んでいて、加齢、疲労などで身体の免疫状態がおちると動き出すわけです。

なので帯状疱疹は50歳以上の方が患者全体の70%以上を占めます。

帯状疱疹が増えている理由としては高齢化によって50歳以上の人が増えているというのが一番の理由です。また公衆衛生的な理由として、子供の水ぼうそうワクチン接種がすすみ、大人になってから水ぼうそうに接する機会が減ってしまっため、コロナワクチンでも話題になったブースター効果が得られないといったこともありますが、子供のワクチン接種はもちろん重要ですのでこれは致し方ない事象です。

参照:https://www.niid.go.jp/niid/ja/y-graphs/8132-varicella-yosoku-serum2017

 

どうしたら帯状疱疹が防げるの?

 

そこで出てくるのが人工的にブースター効果を得るワクチン接種です。

実は現時点で帯状疱疹ワクチンには2種類あります。生ワクチンと不活化ワクチンです。

生ワクチンは比較的古くからあるワクチンですが予防効果は50%程度となっています。コロナワクチンでも話題になった副反応は不活化ワクチンより少ないです。不活化ワクチンは2020年から市場に出ていますが予防効果はなんと90%以上と非常に高い予防効果を持っています。打った直近の副反応は倦怠感など打った場所の痛みなどが生ワクチンより多いですが、実は免疫状態が弱い人にも打てるなど全体的な安全性は高くなっています。打つ回数としては生ワクチンが1回接種、不活化ワクチンが2回接種(1回目のあとに2から6か月空けて2回目を接種)となっています。

帯状疱疹ワクチンは任意接種のワクチンですのであくまでも自由診療になりますのでお値段は各医療機関によって異なりますが、だいたいの相場で言うと、生ワクチンが8,000円程度、不活化ワクチンが一回25,000円前後となっています。

まとめると、比較的安価で一回で済むけど効果が劣るのが生ワクチン、高くて手間もかかるけど効果が高いのが不活化ワクチンといった感じです。

最近は各地方自治体によって帯状疱疹ワクチンに対して助成が行われていることがあります。中野区でも助成が行われているので参考にしてみるといいと思います。【令和5年3月1日開始】帯状疱疹任意予防接種費用の一部助成 | 中野区公式ホームページ (tokyo-nakano.lg.jp)

 

帯状疱疹ワクチンについてのご相談は中野区東中野にあるいたや内科クリニックへ

 

いたや内科クリニックでは生ワクチン、不活化ワクチン両方のワクチン共に接種することが可能です。中野区のワクチン助成にも対応しております。ぜひご相談ください。

参考:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/taijouhoushin.html