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生活習慣病とその予防検診について紹介!

2023.04.13

この記事では生活習慣病の概要と、生活習慣病予防検診、人間ドッグ等との違いについても紹介していきます。

生活習慣病とその予防検診について紹介!|はじめに
生活習慣病とその予防検診について紹介!|生活習慣病とは?
生活習慣病とその予防検診について紹介!|生活習慣病予防検診ってどんなことをするの?
生活習慣病とその予防検診について紹介!|事業者健診や人間ドックとの違いや注意点について
生活習慣病とその予防検診について紹介!|まとめ

生活習慣病とその予防検診について紹介!|はじめに

生活習慣病とは、名称にもある通り主に日頃の生活習慣が原因となって発症する様々な病気のことを表します。人は置かれた環境や性格、経済状況等の理由によって各々全く異なる生活を送っており、それが特に意識せずとも健康的な習慣ということもあれば、健康を脅かす習慣ということもあるでしょう。

また自分の体が現状どれほど危険な状態にあるかは体に異変が出てからでないとわからないということがありますが、異変が出た時点では重症という病気もあります。

そのため日々の健康的な生活の心がけはもちろん、自分の体の状態を把握しておくことも重要です。

この記事では、そんな生活習慣病を発症するリスクを事前に把握できる生活習慣病予防検診について紹介していきます。年齢を重ねてそろそろ詳しい検査をしたいと思っている方、「協会けんぽ」に加入している35歳以上の方はぜひご覧ください。

なお生活習慣病がいまいちどういったものかわからないという方に向けて概要を解説しているため、生活習慣病について知りたい方もご覧ください。

もし自分が協会けんぽ(全国健康保険協会)に加入しているか不明という方は「協会けんぽとは?自分の加入健康保険かどうかをわかりやすく解説!」にて確認しておくことをおすすめします。

生活習慣病とその予防検診について紹介!|生活習慣病とは?

生活習慣病に該当する代表的な病気はがん、糖尿病、心疾患、脳血管疾患等であり、これらは全て日本人の死因上位を占めるもの、あるいはそれらを誘発する可能性のある病気が含まれています。

生活習慣病という響きだけではピンとこないかもしれませんが、それだけ命を脅かす重大な病気ということです。

以前は40〜60歳代に多いと考えられていたため「成人病」と呼ばれていたものの、実際は成人でなくても発症すること、また生活習慣を早いうちから改めることで予防できることを意識付けするために1996年から「生活習慣病」という呼称に改められました。ただし生活習慣だけが原因ではなく、遺伝的なものもあるということには注意が必要です。

生活習慣病という概念は日本だけのものですが、世界保健機関 (WHO)ではこれらの病気と「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」を合わせてNCDs(非感染性疾患)と定義しています。

日本は多くの人が豊かな生活を送れるようになった一方で生活様式が変化してきており、エネルギーの過剰摂取や運動不足になりやすかったり、ストレスがかかりやすかったり、飲酒や喫煙も年齢さえ満たしていれば誰でも可能であったりという状況があります。

その結果、運動不足になると糖尿病や肥満、高脂血症、高血圧、食生活が崩れると糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、循環器病、大腸がん、歯周病になる可能性が高くなります。また喫煙の習慣があると肺がんをはじめとした様々ながん、慢性気管支炎、肺気腫、循環器病、歯周病、飲酒し過ぎるとアルコール性肝疾患になる危険性が高まります。

さらに「メタボ」というように略されることも多い「メタボリックシンドローム」も生活習慣病に大きく関わっています。メタボリックシンドロームは単に腹囲が出た肥満という状態とは異なり、内臓肥満の状態となることで高血圧、高血糖、脂質代謝異常になりやすくなり、それらが組み合わさって生活習慣病になりやすい病態になっていることを表した言葉です。

生活習慣病を予防するには?

予防法は簡単で、以上に紹介した体に悪影響を与えることを排除し、良いことだけを取り入れれば良いということになります。そうとは言ってもこれまでの習慣を全て変えることは難しいでしょう。中には自分の意思だけでは難しく周囲の協力も必要なものもあります。

食習慣においては炭水化物を摂りすぎない、脂っこいもの、糖分の多いものばかりを食べない、間食を控える、寝る前や深夜の食事を控える、野菜を意識的に摂取する等のことを心がけましょう。

運動習慣に関しては、適度な運動と休息の両方をとることが重要です。飲酒は量に注意する必要があります。1日の適量としてはビール中びんは2本(約1000ml)まで、清酒は2合(360ml)まで、チューハイは7度で700mlまで、ウイスキーダブルは2杯(120ml)までと言われています。

喫煙については節煙ではなく禁煙しなければなりません。加熱式タバコ、電子タバコといった「新型タバコ」に関しては有害物質を排出する量が少ない等、紙タバコに比べて健康への害が少ないということが謳われていました。

しかし2023年時点では十分なデータが集まっておらず不明瞭な部分が多いため、新型タバコに変えるのではなく禁煙するのがおすすめです。

喫煙を続けると肺がん、口腔・咽頭がん、喉頭がんといった様々ながんの他、肺気腫、慢性気管支炎といった慢性閉塞性肺疾患(COPD)になる可能性が非常に高くなります。

またタバコには副流煙による受動喫煙があり、この場合も喫煙者と同じ病気になる可能性があるばかりか喫煙者以上に有害物質に対する感受性が高いため、より危険性が高いとさえ言われています。そのため自分を含め周囲も禁煙することが重要となります。

生活習慣病の予防をする際に覚えておくと良い「一無、二少、三多」について解説されたページがあったので詳しく知りたい方は「生活習慣病とは?おもな種類・原因・予防のポイントについて解説」をご覧ください。

生活習慣病とその予防検診について紹介!|生活習慣病予防検診ってどんなことをするの?

生活習慣病予防検診は、「協会けんぽ」に加入している35〜74歳の人が年1回受けられる健康診断の一つです。一般検診ではあるもののオプションとして各種がんや肝炎ウイルスの検査も可能となります。

基本的な検診項目としては、労働安全衛生法で義務付けられた定期健康診断と同様の項目の他、胃がん・大腸がん検診、尿潜血、クレアチニン(腎機能)、ALP(肝機能)、白血球も行われるため、一般検診よりも多くの検診が可能です。

なお料金は費用の6割を協会けんぽ側が負担してくれますが、オプションを希望する場合は料金がプラスされる点には注意が必要です。

定期健康診断の項目とは、問診、身長・体重(BMI)、尿検査、視力検査、血圧測定、血液検査、腹囲測定、聴力検査、心電図検査、胃部X線検査、便潜血反応検査、胸部X線検査等が該当します。

腹部超音波検査、肺機能検査、眼底検査、尿沈渣顕微鏡検査といった付加検診の対象となるのは40代、50代となり、乳がんは40〜74歳のうち偶数年齢の女性、子宮頸がん検診は20〜38歳のうち偶数年齢の女性(36〜74歳の偶数年齢の女性は一般健診に追加で受診可)が対象となっています。

生活習慣病予防検診を受けるためには医療機関での予約が必要となります。まずは、自分が行きやすい場所で実施している病院があるか確認してみましょう。

予約の際は協会けんぽによる生活習慣病予防検診であることを伝える必要があります。事前に準備する書類や検査キットが送付されてくるので必要な対応をしたうえで当日病院へ向かいます。後日検査結果が届きます。

料金は年度によって異なる他、医療機関によって異なります。なお令和4年の最高額は7,169 円、令和5年は5,282 円となっていることからわかるようにそれなりの差があります。予約の際に正確な料金を確認しておきましょう。

料金については協会けんぽの「料金」にも詳細が記載されていたのであわせてご確認ください。

生活習慣病とその予防検診について紹介!|事業者健診や人間ドックとの違いや注意点について

検査項目を見ると、生活習慣病予防検診は人間ドックに近いのではと思われるかもしれませんが、人間ドックとは異なります。人間ドックはさらに多くの項目を検査する分料金も高額で一般的に3〜5万円程(会社で実施する場合は補助が出る場合も有)かかります。

ただし協会けんぽの補助を利用した「差額ドック」も受けられるので、生活習慣病予防検診より詳しく検査したい場合は検討してみてください。

また、事業者健診は所属する会社で加入が義務付けられている保険にて実施される一般検診のことなので、そちらの保険に入っている場合は生活習慣病予防検診ではなく定期検診を受けることになります。

当院の診察時間・受付方法について

JR総武線・都営大江戸線の東中野駅から徒歩2分の場所にある当院「いたや内科クリニック」では、動脈硬化の発端となる高血圧、高脂血症、糖尿病等の生活習慣病の診療を行っており、総合診療を目指しています。生活習慣病予防検診の結果が出て治療が必要となった場合は来院をご検討ください。

診療時間は、平日の月〜金曜日が9:00〜12:00と14:00〜18:00、土曜日は9:00〜14:00、水曜、日曜、祝日休診となっています。

基本的な診療科目は、内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、糖尿病内科、アレルギー内科、予防接種、生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、自費診療、往診応需です。

当院について詳しく知りたい方は、こちらの公式ホームページも合わせてご参照ください。

生活習慣病とその予防検診について紹介!|まとめ

最後に今回の記事をまとめます。

  • 日本人の三大死因は全て生活習慣病に分類される病気
  • 生活習慣病予防検診は、協会けんぽに加入している人が受けられる検診
  • 生活習慣病予防検診の検診項目は事業者健診の定期検診より検診項目が多め

協会けんぽの実施する各種検診について知りたい方は「健診のご案内」をご覧ください。

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