いたや内科クリニックブログ
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病院へ行く前に、自分で花粉症かどうか症状チェックをしたい方へ
2022.12.29
花粉症はこれまで全く症状がなかった人であっても、急に発症する可能性のある病気です。また、初めて花粉症になった人はもちろん、毎年花粉症に悩まされる人であっても、くしゃみや鼻水が花粉症によるものかわからないことがあります。この記事では、花粉症の概要を紹介した上で、花粉症に該当するのかどうかのセルフ症状チェックができる知識を紹介します。去年、花粉症かと思ったものの確信が持てなかった方、病院に行く前に念のため自分で確認しておきたいという方はぜひご覧ください。
花粉症の症状チェックをしたい方へ|はじめに
花粉症の症状チェックをしたい方へ|花粉症はなぜ発症するか
花粉症の症状チェックをしたい方へ|原因となる主な植物は?
花粉症の症状チェックをしたい方へ|病院ではどのような検査がされるの?
花粉症の症状チェックをしたい方へ|花粉症と風邪・インフルエンザ・コロナの症状との違い
花粉症の症状チェックをしたい方へ|まとめ(セルフ症状チェックする際の項目)
花粉症の症状チェックをしたい方へ|はじめに

花粉症はくしゃみや鼻水・鼻づまりといった風邪に似た症状が出ることが有名ですが、人によって症状は様々です。また、まれに微熱が出たり、副鼻腔炎の併発による発熱、頭痛、倦怠感が起こる場合もあります。
そのため、風邪やその他ウィルスへの感染と見分けがつかないことも珍しくありません。
また逆に、花粉の多い時期に花粉症のような症状が現れたからといって、自分で花粉症と断定するのも危険です。
例えば、くしゃみや鼻水だけではなく目のかゆみも同時に出ているため、花粉症だろうと自己判断して市販の薬で症状を抑えている人もいるかもしれません。
しかし、実際にはその他の病気であるという可能性や、花粉症と風邪の両方を併発している可能性もあります。そのため基本的には医療機関で診察をしてもらい、花粉症と診断されたら医者と話し合って、適切で効率的な治療を施してもらうことをおすすめします。
この記事ではセルフで可能な花粉症の症状チェックについて紹介しますが、最終的な判断は医者に任せるということを頭に入れておいて読み進めてください。
なお、いたや内科クリニックでも花粉症の検査が可能であるため、当院の診察時間・受付方法についても紹介しています。
厚生労働省のサイトに花粉症の治療についてまとめられたページがあったので、あわせて「的確な花粉症の 治療のために」をご覧ください。
花粉症の症状チェックをしたい方へ|花粉症はなぜ発症するか

花粉症の症状としてくしゃみや鼻水・鼻詰まり等が発生する原因が花粉であることは間違い無いのですが、それらの症状が起こるのは、人間の体が花粉を異物と判断するためです。
体内の免疫システムによって、花粉に触れるごとに異物に対抗しようと「IgE」という抗体が作られます。
この抗体は肥満細胞(マスト細胞)と結びつきますが、その後に再度花粉等のアレルゲンが入ってくることでヒスタミン等のアレルギー誘発物質が分泌され、アレルギー反応を起こすという仕組みです。
体内に抗体が作られて肥満細胞と結びつくという仕組みは、ハウスダスト等のアレルギー性鼻炎でも共通しています。
IgEは体内に蓄積されますが、一定量までは特にアレルギー反応を起こさずに済みます。しかし許容量を超えてしまうと、上記のような状態となります。
許容量について詳しく計ることができるわけではないですが、生まれた時から花粉に触れる機会が多い程、蓄積されやすいと言えるでしょう。
また、花粉症という病気が1960年代に日本国内で初めて認識されて以来、年々その患者数は増え続けています。
その理由としては、小さな花粉が増えたことが原因として挙げられています。
前述した通り、花粉が体内に入り込んで接触することでIgEが作り出されますが、純粋な花粉の大きさは30ミクロン程度であり、この大きさのままでは体内には入りづらいです。
しかし花粉は衝撃を与えるごとに破裂を繰り返し、アレルゲン物質を放出するようになります。さらに、破裂によって1ミクロン程度になった花粉は体内に侵入可能となります。
この衝撃の原因となるのが、排気ガスやPM2.5、黄砂といった大気汚染物質です。これらがない状況下でも花粉は破裂しますが、その確率は2割程度です。しかし大気汚染物質があることで8割まで上昇します。
以上のように、大気汚染が進んだことによって花粉症も徐々に拡大し、まさに現代病の一つとなっている状況です。
花粉症と風邪の違いについて確認したい方は「花粉症と風邪の違いとは?セルフチェックで花粉症か確かめてみよう」もご参照ください。
花粉症の症状チェックをしたい方へ|原因となる主な植物は?

花粉症は、春や秋といった特定の季節で多く見られる病気であることから、医学用語で季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれています。
なぜこれらの季節に発症しやすいかというと、花粉症の原因となる花粉を飛散する植物が多く存在しているためです。
しかし、あまり有名ではないものの春・秋以外にも花粉は飛んでおり、植物の少ない12月前後を除いたほとんどの季節に花粉は飛散しています。
また、同じ花粉症であっても人によって反応する花粉・しない花粉があります。
症状がどの季節に出るかは人によって異なるため、検査をして自分がどの花粉に反応するかを知り、極力それらの植物に触れないようにすることで、ある程度症状を和らげることも可能です。
まずは以下で、花粉症の原因となる植物について把握しておきましょう。
花粉症の原因の多くを占めるスギは、春に多くの花粉が飛ぶ植物で、他にもヒノキやネズ、シラカンバ、コナラ、ハンノキ等が春の花粉の原因となります。
続く夏には、カモガヤ、ススキ、オオアワガエリ、ホソムギといったイネ科の植物から花粉が出ます。
秋は、有名なところで言うとブタクサがありますが、他にもヨモギやカナムグラ、ギシギシ、カラムシ等が花粉症の原因となります。
なお、沖縄のようにスギ林が全くない地域があり、各植物の分布も異なるため、住んでいる場所によって状況が違うことも覚えておきましょう。
鼻水や鼻づまりの症状が出た場合のチェック方法については「【医師監修】鼻水・鼻づまりは花粉症が原因?時期と症状でセルフチェック」にも紹介されていました。
花粉症の症状チェックをしたい方へ|病院ではどのような検査がされるの?
アレルギー関連の検査は、いくつかのアレルゲンに目星を付けた上で、実際にそのアレルゲンに反応するかを確認する必要があります。
検査方法としては、血中のIgEの量を調べる「血中IgE検査」、皮膚の表面に直接アレルゲンを触れさせて反応があるか確認する「皮膚反応検査(プリックテスト、スクラッチテスト等)」、花粉エキスを染み込ませた紙を鼻の粘膜に貼って反応があるかを確認する「鼻粘膜誘発テスト」等があります。
その他にも、目の粘膜を採取してアレルギーを発症する白血球の状態であるかを検査する方法、花粉エキスを点眼して反応を確認する方法もあります。
いずれかの検査で花粉症と診断され、どの花粉に反応するかがわかったら、今後どのように治療をしていくかを決めていくこととなります。
花粉症の治療は少しずつ進化しており、薬での対症療法においても、かつては抗ヒスタミン薬を服用すると眠くなるのが当然とされていましたが、近年は眠くなりづらい「第2世代抗ヒスタミン薬」が広く流通しています。
また、根治療法としても以前は皮下注射が主流でしたが、近年はアレルギー物質を含んだ経口薬を服用する「舌下免疫療法」を実施しているところも出てきており、患者の負担を軽減できるようになってきています。
なお、いたや内科クリニックでは採血検査(特異的IgE抗体検査)を実施している他、アレルギーの状態によっては、舌下免疫療法が可能な場合があります。

当院の診察時間・受付方法について
いたや内科クリニックの診療時間は、月〜金曜日が9:00〜12:00と14:00〜18:00、土曜日は9:00〜14:00、水曜、日曜、祝日休診となっています。
診療科目は、内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、糖尿病内科、アレルギー内科、予防接種、生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、自費診療、往診応需です。
なお、花粉症を含めたアレルギーの検査方法は「採血検査(特異的IgE抗体検査)」となっており、治療法に関しては、負担の少ない「舌下免疫療法」での対応が可能な場合もあります。
当院について詳しく知りたい方は、こちらの公式ホームページも合わせてご参照ください。
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