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過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介
2024.06.19
ストレスが原因となる過敏性腸症候群は現代病の一つとも言え、日常生活に支障が出る可能性もあります。この記事では、過敏性腸症候群の原因や症状、検査・治療方法について紹介します。
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|過敏性腸症候群の可能性がある症状は?
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|何が原因で発症するの?
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|検査が重要な病気
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|治療法について
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|まとめ
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|はじめに
過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)はストレスが原因となる現代病とも言える病気です。
また、過敏性腸症候群はそれ自身も日常生活への影響が出る可能性があるので治療をおすすめするのはもちろんですが、似たような症状を起こすその他の重大な病気の可能性もあるため、検査が特に重要となります。
そのため勝手に過敏性腸症候群と判断せず、早めに医療機関で検査をしてもらいましょう。
この記事では過敏性腸症候群の原因や主な症状、別の病気を疑った方が良い症状、検査・治療法について紹介していきます。
最近お腹の調子が悪いという方、以前からストレスが溜まるとお腹が痛くなるが重大な病気の可能性がないか気になっている方はぜひご覧ください。
なお今回は腸に焦点を当てて紹介しますが、ストレスが胃に影響を及ぼす病気として「ストレス性胃炎」があります。
この病気について詳しく知りたい方は、こちらをサイトなどをご参照ください。
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|過敏性腸症候群の可能性がある症状は?
過敏性腸症候群によって起こる症状は、1カ月以上続く下痢もしくは便秘、またはその両方を繰り返すというものです。
これらの症状は排便することで軽減されることがほとんどです。
4つのタイプがある
過敏性腸症候群は主に4つのタイプに分類できます。
急激な腹痛によって便意をもよおす「下痢型」、排便の回数が減少し、出ても小さいもののみであり、かなり力まないと出ない「便秘型」が基本です。
さらに、その両方の症状が交互に起こる「混合型」、これら3つに分類できないものを分類不能型(膨満感がある場合は「ガス型」とされることもある)として扱います。
なお完全一致するわけではありませんが、下痢型は若い男性に多く、便秘型は女性全般に多い傾向があります。
このように男女差が出るのは、ホルモンによる腸への影響と考えられています。
下痢型において腹痛とともに出る便は、ほぼ水のような状態となります。
下痢型は電車に乗っている時などに症状が出ることもあり、出かけることが苦痛、あるいは不安になってストレスが溜まってしまう人もいることでしょう。
ストレスが溜まることで過敏性腸症候群の症状を悪化させてしまい、悪循環が起こる可能性があります。
便秘型では、排便の回数が1週間で3回程度に減少します。
他にも、腹痛が頻繁に起こる、便の形が悪い時期が継続する、排便回数が不規則、おならが頻繁に出る、排便してもスッキリしないという症状があると過敏性腸症候群の可能性があります。
これらは過敏性腸症候群のセルフチェック表にもよく掲載される項目です。
ただしこれらにプラスして便に血が混ざる、体重が減少している、睡眠中に腹痛で目覚めることがあるといった症状がある場合は、潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸ポリープ、大腸がんの可能性もあるため早急に医療機関を受診しましょう。
なおこちらのサイトには20項目に渡る細かいチェック表が掲載されていたため、試してみたい方はぜひあわせてご覧ください。
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|何が原因で発症するの?
原因は、ストレスによる自律神経の乱れと言われています。
自律神経が乱れると体に様々な異変をきたすことはみなさんご存知かと思いますが、腸の運動にも影響があります。
特に腸と脳は密接な関係にあると言われています。
腸管の運動が過活動となると下痢に、低下すると便秘に、またガスが溜まると腹部の膨満感によって腹痛が起こります。
しかし、現状はストレスと過敏性腸症候群の関連性が明確になっていないというのが実情でもあります。
精神的なストレスがなくても、疲労の蓄積や睡眠不足、食生活の乱れによって体がストレスを感じると腸の活動に影響を及ぼすので、これらによって発症する可能性もあります。
また、ウイルス・細菌によって感染症腸炎になると腸が弱るため、回復した後に過敏性腸症候群になってしまうという例もあります。
他にも、腸内細菌や大腸粘膜の炎症、遺伝的要因との関連性について述べられていることもあります。
なお過敏性腸症候群を発症すると、健康な人と比べて消化管が刺激に対して敏感になるため、腹部の不快感が現れやすくなる傾向にあります。
こちらのサイトでは、症状を悪化させる原因のある食べ物について紹介されていたため、あわせてご覧ください。
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|検査が重要な病気
過敏性腸症候群は、あくまで腸に何の異常も見られないにもかかわらず腹痛などの症状が続く病気なので、検査によって他の病気の可能性がないことを確認する必要があります。
一般臨床検査
血液検査や尿検査、便潜血検査をおこなって炎症や出血、貧血などの症状がないかを確認します。
クローン病、潰瘍性大腸炎、がん、顕微鏡的大腸炎、セリアック病の可能性がないか、また便に症状が現れる甲状腺や膵臓に異常がないかを確認できます。
感染症の可能性がないかを確認するために「便培養検査」がおこなわれる場合もあります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病、感染性腸炎といった細胞・組織が破壊される病気を器質的疾患と言いますが、この可能性がないかを確認するために大腸内視鏡検査が実施されます。
特に血便・発熱・体重減少といった症状が見られる場合や、過去に腸の病気をしている場合、年齢が45歳以上の場合に実施されることが多いでしょう。
なお内視鏡検査でポリープや早期のがんが見つかった場合は、そのまま切除が可能というメリットがあります。
腹部CT検査
高齢であるなどの理由によって大腸内視鏡検査が難しい場合は、CT検査にて病変を確認することがあります。
あわせて腹部の超音波検査が実施されることもあります。
診断
過敏性腸症候群の場合、上記に挙げた検査をしても異常が見られません。
検査結果と合わせ、過去3ヶ月で週1以上の腹痛の症状があり、かつ「排便に関連した痛みがある」「痛みが排便回数に連動している」「痛みが便の硬さの変化に連動している」という3つの症状のうち2つ以上に該当した場合に初めて過敏性腸症候群と診断されます。
ただし45歳以上の過敏性腸症候群の患者は虫垂炎・胆嚢疾患・潰瘍・がん、また消化管の病気になりやすい傾向にあります。
そのため一度診断された場合も、これまで見られなかった症状が出た時は改めて検査することをおすすめします。
これまで内視鏡検査を一度もやったことがなく不安な方もいることでしょう。
こちらではある病院での検査の流れについて詳しく紹介されていたので参考程度にご覧ください。
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|治療法について
過敏性腸症候群の治療は様々な方法が考えられ、医師と相談したうえで適切な方法を見つけることとなります。
ここでは主な治療法について解説します。
生活習慣・食生活を改善する
治療ではないのではと思うかもしれませんが、過敏性腸症候群において規則正しい生活習慣に戻すことや、1日3食のバランスの取れた食生活を送ることは重要です。
特にストレスは過敏性腸症候群の主な原因であるため、溜めないような生活を送りましょう。
そうは言ってもストレスを溜めやすいのは性格による部分もあるため、「ストレスマネジメント」というコントロールする方法や、体にリラックス状態をもたらす「リラクゼーション療法」を学んで実践してみてください。
そういった分野に精通している医療機関を探して行ってみるのも良いでしょう。
それでも改善しない場合は、心理療法の一環として抗不安薬や自律神経調整薬などが処方されることもあります。
睡眠不足も厳禁です。
仕事で睡眠時間がとれないという方もいるかもしれませんが、過敏性腸症候群が改善しないことで仕事に支障が出るようであればもとも子もありません。
極力決まった時間に十分な睡眠がとれる環境を整えることを優先させましょう。
また適度なストレッチやウォーキングといった適度な運動をすることで過敏性腸症候群の症状を軽減できる場合もあります。
食生活に関しては、基本的に食事の回数を減らす必要はありません。
1日3回の食事において食べすぎない、早食いしないということを心がけましょう。
またタイプ別に見ると、便秘型の場合は食物繊維の多い食品を、下痢型の場合は香辛料などの刺激物や高脂肪のものを避けて消化の良いものを摂取すると効果的です。
上記に限ったものだけではなく、その他にも自分でお腹に不調が生じやすいと認識しているものは避け、栄養バランスの良い食事をしましょう。
発酵性のオリゴ糖・二糖類・単糖類・ポリオールなどの炭水化物を控えることで症状が改善する人もいれば、発酵食品を摂取することで改善する人もいるので、過敏性腸症候群のタイプや自分の体質に見合った改善をすることが最も重要と言えます。
アルコールも消化液の分泌に支障が出て下痢や便秘に繋がる可能性があるため、大量な飲酒は控えた方が良いでしょう。
薬・漢方で治療する
各患者の状態に合った薬・漢方が処方されます。
例えば便秘型の場合は、便を柔らかくする粘膜上皮機能変容薬や下剤が処方され、下痢型の場合は逆に止痢薬や、腸の運動を正常化するためにセロトニン3受容体拮抗薬(5-HT3拮抗薬)などが処方されます。
腸を整える消化管機能調節薬や、ビフィズス菌・乳酸菌などの製剤となるプロバイオティクス、便における水分を調整する分子重合体、腹痛を改善する抗コリン薬などは共通で処方されることが多いです。
また上述したような薬との併用となることが多いですが、漢方にも便秘や下痢、膨満感の症状を少しずつ和らげるもの、便通を正常化するもの、冷えを解消して症状を軽減するものなどがあります。
ただし漢方を取り扱っている医療機関は限られているため、希望する場合はホームページなどであらかじめ漢方を扱っていることを確認してから訪れましょう。
なお過敏性腸症候群において手術は一般的ではありませんが、以上に挙げた治療で効果が見られなかった際に虫垂切除により症状が改善した2例に関する論文もありました。
まだ関連性は明らかになっていないものではありますが、興味のある方はぜひこちらもあわせてご覧ください。
いたや内科クリニック
いたや内科クリニックには消化器内科があり、腸に関する様々な病気の検査・診療をおこなうことが可能です。
お腹の調子が気になる方はぜひ来院を検討してみてください。
なお、当院は予約不要で当日の受診が可能です。
患者様の容態や混雑時にはお待ちいただくこともあることを、あらかじめご了承ください。
その他の診療科目は内科、循環器内科、糖尿病内科、アレルギー科です。
診療時間は、月〜金曜日が9:00〜12:00と14:00〜18:00、土曜日は9:00〜14:00、水曜、日曜、祝日休診、予約不要で当日の受診も可能となっています。
東中野エリアにあり、JR総武線東中野駅、都営大江戸線東中野駅A2出口よりそれぞれ徒歩2分の場所にあるので交通の便も良いクリニックです。
当院について詳しく知りたい方は、こちらの公式ホームページをご参照ください。
過敏性腸症候群のチェック表や東中野で診療できるクリニックを紹介|まとめ
最後にこの記事をまとめます。
- 過敏性腸症候群は下痢・便秘が1カ月以上続く症状
- 「下痢型」「便秘型」「混合型」「分類不能型」の4タイプがある
- 若い男性に多い下痢型と女性に多い便秘型がある
- ストレスが主な原因とされる
- 検査で他の病気の可能性を除外することが重要
- 治療は生活習慣・食生活の改善、薬物・漢方療法、心理療法がある
なお、東中野周辺でその他に過敏性腸症候群の診療が可能な医療機関をお探しの方は以下のサイトなどを参考にしてみてください。
東中野で駅近くの病院をお探しなら、「いたや内科」
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