CPAPによる治療は…。 健康保険が適用されるのでしょうか？ このような疑問にお答えします。

この記事では「CPAPによる治療の保険適用」について解説していきます。後半部分では「精密検査を行う場合の費用」についても解説しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、CPAPによる治療の流れについては「睡眠時無呼吸症候群の治療法や検査方法を紹介しているサイト」に詳しく書いておりますので、こちらをご覧ください。

 

 

CPAPによる治療は保険適用？睡眠時無呼吸症候群とは？

はじめに「睡眠時無呼吸症候群」について解説します。睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりして体の低酸素状態が発生する疾患。医学的な定義では、無呼吸の状態が7時間睡眠の間に30回以上。もしくは1時間の中で5回以上起こっていれば「睡眠時無呼吸症候群」となります（※気道の空気の流れが10秒以上止まることを「無呼吸」と言います）。睡眠時無呼吸症候群の症状については「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」に詳しく書いておりますので、気になる方はこちらをご覧ください。

CPAPによる治療は保険適用？そもそもCPAP（シーパップ）とは？

CPAP療法とは、CPAP装置からホースやマスクを介して処方された空気を気道に送り、気道が塞がらないようにする治療法。閉塞性睡眠時無呼吸症候群に有効な治療方法として、現在、欧米や日本国内で最も普及している治療方法になります。CPAP治療を行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが軽減。その結果、しっかりと眠れるようになるため、昼間の「眠気」や「疲労感」などの症状が改善しますよ(個人差はありますが…)。もちろん睡眠中のみの使用ですので、日中は通常の生活が可能です。なお、CPAP治療は「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって「CPAP（シーパップ）療法：経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれております。CPAP療法について詳しく知りたい方は「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」をご覧ください。

CPAPによる治療は保険適用になるのか？

CPAP療法は、検査を行い一定の基準を満たせば健康保険が適用されます。（終夜睡眠ポリグラフ（PSG）という検査でAHIが20以上、または簡易型PSGでAHIが40以上）。CPAP療法は、1998（平成10）年に健康保険適用になりました。そのため現在では、以前に比べて非常に安い料金で治療できます。なお、保険適用の検査基準については「睡眠時無呼吸症候群の治療法について解説しているサイト」に詳しく記載しております。気になる方はご覧ください。

CPAPによる治療は保険適用？毎月の外来受診が必要です

健康保険でCPAP治療を受けるためには毎月1回以上の外来受診が必要です。外来受診ではCPAPの治療・使用状況を確認し、必要に応じて患者さま個々の状態に合わせた適切な処方圧を再設定します。遠方からの通院は大変かと存じますが、毎月1回以上の外来受診が患者さまに義務付けられておりますので、どうかご理解ください。「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」でも同様のことを伝えております。

 

CPAPによる治療は保険適用？毎月の外来受診では装着方法について確認しましょう

CPAP療法では「鼻マスクを正しく装着できているかどうか」が重要なポイントです。CPAP療法のマスク装着について心配な方は、コツがつかめるようになるまで医師や医療機関のスタッフに相談しましょう。CPAP療法におけるマスク装着の重要性は「睡眠時無呼吸症候群の治療法としてCPAP療法を取り上げているサイト」や「睡眠時無呼吸症候群の治療法ついて解説しているサイト」でも同様のことを言っております。

CPAPによる治療は保険適用？費用について

CPAP療法の費用は、月1回の通院治療及びCPAPのレンタル料を含めて3割負担の方で約5,000円程度です。正確な金額は各医療機関によって異なりますので、どの程度の金額が必要なのか気になる方は、各医療機関にあらかじめ問合せておきましょう。「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」でも同様のことを伝えております。

 

CPAPによる治療は保険適用？健康保険1割負担の方の費用について

健康保険1割負担の方は基本的に3割負担の1/3です。約1,500円程度になります。こちらも、正確な金額は各医療機関によって異なりますので、あくまで目安にしてください。検査終了までにどの程度の金額が必要なのか気になる方は、各医療機関にあらかじめ問合せておきましょう。

CPAPによる治療は保険適用？保険適用とは？

CPAP療法に健康保険が適用されるというのは、CPAPを保険で購入するという意味ではありません。健康保険を使用して「CPAP装置をレンタルする」という意味です。CPAP療法では、CPAP装置を医療機関からレンタルして使用するのが一般的になります。詳しくは「CPAP装置のレンタル 費用を紹介しているサイト」、もしくは「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」をご覧ください。

 

CPAPによる治療は保険適用？CPAPの購入に保険は適用されないのか？

CPAP装置は使用する年数が長くなれば長くなるほどレンタル料の総額が大きくなります。そのため、患者様の中にはCPAP装置の購入を検討する方もいますが、保険適用外になりますので、非常に高額です。CPAP装置は機械自体が30万円以上。加えて、メンテナンス代などもかかりますので、自費でCPAP装置を購入することはおすすめしておりません。CPAP装置を購入する際はしっかりと検討しましょう。「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 

CPAPによる治療は保険適用？医療保険の入院保障や手術保障などは適用になりません

CPAP療法は、機器をレンタルして自宅で睡眠中におこなう治療法のため、医療保険の入院保障や手術保障などは適用になりません。CPAP療法中は、月に1回の医師の診察が必要ですが、それも通院で済ませられます。ですので、医療保険の入院保障や手術保障が適用されるとは考えにくいでしょう(もちろん保険会社によって判断は異なりますが…)。

 

CPAPによる治療は保険適用？根本的な治療法ではないので継続しましょう

CPAP療法は対症療法であり、睡眠時無呼吸症候群の根本的な治療法ではありません。CPAPの使用を途中でやめてしまうと、また症状が出てきます。ですので、CPAP療法においては継続することが非常に重要です。毎日鼻マスクを装着することは大変かと思いますが、重症患者様においては、CPAP療法を受けなかった患者より長生きしていることもわかっていますので、根気強く続けましょう。「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 

CPAPによる治療は保険適用？合併症の予防効果もあります

CPAP治療は、睡眠時無呼吸症候群（SAS）の症状を改善するだけではありません。睡眠時無呼吸症候群によってリスクを高める生活習慣病のコントロールや「心筋梗塞」「脳梗塞」などの重大な病気に直結する「動脈硬化の進行の予防」などにも役立つことがわかっています。CPAP治療は睡眠の質を改善するだけでなく、各種合併症への予防効果もあるのです。

 

CPAPによる治療は保険適用？睡眠時無呼吸症候群の検査も保険適用です

睡眠時無呼吸症候群は疾患であるため「検査にかかる費用」は、すべて通常の保険が適応されます。たとえば、健康保険3割負担の方が初診で来られた場合だと、初診料のほか、スクリーニングのための血液検査、胸部レントゲン、心電図など基本的なスクリーニング検査が必要になり、合計4,000円程度です(検査内容によって多少は変わります)。3割負担の方で睡眠時無呼吸症候群の検査を受けられる場合は、約4,000円と理解しておきましょう。なお、精密検査の費用について知りたい方は「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」、もしくは「睡眠時無呼吸症候群の治療法を紹介しているサイト」をご覧ください。

 

CPAPによる治療は保険適用？CPAP療法をお考えの方へ

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、積極的に検査しましょう。なぜなら、睡眠時無呼吸症候群は極めて危険な病気。単なる睡眠障害ではありません。最悪の場合、脳卒中や心筋梗塞などの合併症を引き起こし、突然死に至る恐れもあります。ですから、睡眠時無呼吸症候群の症状が疑われる場合は放置せず、速やかに検査を受けましょう。なお、CPAP療法が可能な医療機関を探したい方は「睡眠時無呼吸症候群の治療法としてCPAP療法を取り上げているサイト」をご覧ください。こちらから専門の医療機関を探すことができますよ！

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

• CPAPによる治療は保険適用？睡眠時無呼吸症候群とは？
• CPAPによる治療は保険適用？そもそもCPAP（シーパップ）とは？
• CPAPによる治療は保険適用になるのか？
• CPAPによる治療は保険適用？毎月の外来受診が必要です
• CPAPによる治療は保険適用？毎月の外来受診では装着方法について確認しましょう
• CPAPによる治療は保険適用？費用について
• CPAPによる治療は保険適用？健康保険1割負担の方の費用について
• CPAPによる治療は保険適用？保険適用とは？
• CPAPによる治療は保険適用？CPAPの購入に保険は適用されないのか？CPAPによる治療は保険適用？医療保険の入院保障や手術保障などは適用になりません
• CPAPによる治療は保険適用？根本的な治療法ではないので継続しましょう
• CPAPによる治療は保険適用？合併症の予防効果もあります
• CPAPによる治療は保険適用？睡眠時無呼吸症候群の検査も保険適用です
• CPAPによる治療は保険適用？CPAP療法をお考えの方へ

以上になります。

最後までご覧くださりありがとうございました。