いたや内科クリニックブログ

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睡眠時無呼吸症候群

CPAP治療の期間について解説します

2022.10.11

CPAP治療は…。 どのくらい続ければいいの? このような疑問にお答えします。

この記事では「CPAP治療の期間」について解説していきます。後半部分では「CPAP治療を長期間継続するために把握しておくこと」もご紹介しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、睡眠時無呼吸症候群については「睡眠時無呼吸症候群の検査・治療法をご紹介しているサイト」に詳しく書いておりますので、気になる方はこちらをご覧ください。

 

【目次】
CPAP治療の期間について解説する前に
CPAP治療の期間とは?患者様によって治療期間は様々です
CPAP治療の期間とは?根本的な治療法ではありません
CPAP治療の期間とは?使用目標は使用期間の70%以上です
CPAP治療の期間とは?保険適用になるため安い料金で治療できます
CPAP治療の期間とは?毎月の外来受診が必要です
CPAP治療の期間とは?合併症のリスク軽減に対しても効果があります
CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状を把握しておきましょう
【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状1】のどや目が乾く
【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状2】マスクの違和感が強い
【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状3】耳鳴りがする
【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状4】お腹が張る
【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状5】鼻の周りが赤くなる
CPAP治療の期間とは?CPAP療法をお考えの方へ
まとめ

 

CPAP治療の期間について解説する前に

はじめに「CPAP(シーパップ)治療」について解説します。CPAP治療とは、CPAP装置からホースやマスクを介して処方された空気を気道に送り、気道が塞がらないようにする治療法。閉塞性睡眠時無呼吸症候群に有効な治療方法として、現在、欧米や日本国内で最も普及している治療方法になります。CPAP治療を行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが軽減。その結果、しっかりと眠れるようになるため、昼間の「眠気」や「疲労感」などの症状が改善しますよ(個人差はありますが…)。もちろん睡眠中のみの使用ですので、日中は通常の生活が可能です。なお、CPAP治療は「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって「CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれております。CPAP治療について詳しく知りたい方は「CPAP治療について解説しているサイト」、もしくは「睡眠時無呼吸症候群の治療法としてCPAP治療を取り上げているサイト」をご覧ください。

白い背景の上の睡眠時無呼吸症候群 cpap とマスク - cpap ストックフォトと画像

CPAP治療の期間とは?患者様によって治療期間は様々です

睡眠時無呼吸の原因は多様であり、その治療期間も様々です。長期間CPAP治療を続ける方もいらっしゃれば、無呼吸の原因が改善しCPAPを卒業されるケースもあります。CPAPの離脱やCPAP以外の治療法を希望される方は、自己判断で中止せず、主治医とよく相談のうえ治療方針を決定しましょう。なお、CPAP治療のスケジュールについては「睡眠時無呼吸症候群の治療法としてCPAP治療を取り上げているサイト」に記載しております。ご興味のある方は、ご覧ください。

緑の背景にカレンダーと目覚まし時計のクローズアップ, ビジネスミーティングや旅行計画の概念のための計画 - 期間 ストックフォトと画像

CPAP治療の期間とは?根本的な治療法ではありません

CPAP療法は対症療法であり、睡眠時無呼吸症候群の根本的な治療法ではありません。CPAPは、あくまで睡眠中の上気道の閉塞を圧力によって改善させるための装置です。そのため、減量や手術などの治療を行わない限り、継続的なCPAP治療が必要になります。なお、睡眠時無呼吸症候群の手術については「CPAP治療について解説しているサイト」でご紹介しております。気になる方はご覧ください。

 

CPAP治療の期間とは?使用目標は使用期間の70%以上です

CPAPの使用目標は、使用期間の70%以上の日で使用すること。さらに1日4時間以上が最低ラインの目標値となります(最も良いのは毎日使用し、かつ1日6時間以上の使用です)。毎日鼻マスクを装着することは大変かと思いますが、重症患者様においては、CPAP療法を受けなかった患者より長生きしていることもわかっていますので、根気強く続けましょう。「CPAP治療について解説しているサイト」でも同様のことを言っております。

クロックが後方または前方に調整される - 期間 ストックフォトと画像

CPAP治療の期間とは?保険適用になるため安い料金で治療できます

CPAP療法は、検査を行い一定の基準を満たせば健康保険が適用されます。(終夜睡眠ポリグラフ(PSG)という検査でAHIが20以上、または簡易型PSGでAHIが40以上)。CPAP療法は、1998(平成10)年に健康保険適用になりました。そのため現在では、以前に比べて非常に安い料金で治療できます。なお、保険適用の検査基準については「CPAP治療について解説しているサイト」に詳しく記載しております。気になる方はご覧ください。

cpapマシン、すべての良い、幸せ! - cpap ストックフォトと画像

CPAP治療の期間とは?毎月の外来受診が必要です

健康保険でCPAP治療を受けるためには毎月1回以上の外来受診が必要です。外来受診ではCPAPの治療・使用状況を確認し、必要に応じて患者さま個々の状態に合わせた適切な処方圧を再設定します。遠方からの通院は大変かと存じますが、毎月1回以上の外来受診が患者様に義務付けられておりますので、どうかご理解ください。「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」でも同様のことを伝えております。

医師は、医療クリニックまたは病院の健康の男性の患者の健康疾患と相談します。健康と医師の概念。 - 外来 ストックフォトと画像

CPAP治療の期間とは?合併症のリスク軽減に対しても効果があります

1日4時間以上CPAPを使用すると、高血圧や眠気の改善だけでなく、睡眠時無呼吸症候群の合併症の1つである心血管疾患(虚血性心疾患や脳卒中など)のリスク軽減に対して、有意であることも明らかになっています。そのため、CPAP治療の理想は毎日、睡眠中はずっとCPAP装置を使うことです。しかし仕事や体調、睡眠環境などにより、そうはいかないことも多いのが現実です。このような場合、まずは使用頻度を増やすことを意識してみましょう。

 

CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状を把握しておきましょう

CPAP治療は継続して行う必要のある治療法です。しかし人によっては色々な原因により継続が難しいことがあります。ここでは、CPAP治療で起こりうる「代表的な症状」をご紹介していきます。気になる不快な症状がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状1】のどや目が乾く

眼鏡を保持しているコンピュータから疲れた目をこすりアフリカの十代の女の子 - 目 乾燥 ストックフォトと画像

CPAP療法により起こりうる症状1つ目は『のどや目が乾く』です。患者様の中には、CPAP治療を始めてから、のどや目の乾きを訴える方がいます。のどや目の乾きは、マスク周りからの空気漏れが原因かもしれません。のどや目の乾きが続く場合は、マスクフィッティングから見直す必要があるので主治医にご相談しましょう。「CPAP療法の保険適用について解説しているサイト」や「CPAP治療に関する質問を取り上げているサイト」でも同様のことを伝えております。

 

【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状2】マスクの違和感が強い

CPAP療法により起こりうる症状2つ目は『マスクの違和感が強い』です。CPAP療法では「鼻マスクを正しく装着できているかどうか」が重要なポイントです。そのため、一般的にはCPAP治療を開始する前に、一晩医療機関に入院し「鼻マスクの調整」や「患者さんの状態に合わせた空気圧の調整」などを行います。しかしながら、患者様の中にはそれでもマスクの違和感が強い方がいらっしゃいます。マスクに慣れるのにはどうしても時間がかかりますが、あまりにも違和感が強い場合は主治医に相談しましょう。「睡眠時無呼吸症候群の治療法としてCPAP治療を取り上げているサイト」や「CPAP治療について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 

【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状3】耳鳴りがする

若い女性が離さ大きな騒音公害 - 耳鳴り ストックフォトと画像

CPAP療法により起こりうる症状3つ目は『耳鳴りがする』です。耳と鼻は直接つながっているため、圧力のかかった空気が耳に抜けて不快に感じることがあります。耳鳴りは、「CPAP装置」の圧を調整することで症状が改善する場合もあるので主治医に相談しましょう。

 

【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状4】お腹が張る

CPAP療法により起こりうる症状4つ目は『お腹が張る』です。お腹が張る症状は、無意識に空気を飲み込んでしまうことで起こります(おならが出やすくなることもあります)。お腹が張る感じは、CPAP装置の圧調整で症状が改善する場合があるので主治医に相談しましょう。

 

 

【CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状5】鼻の周りが赤くなる

CPAP療法により起こりうる症状5つ目は『鼻の周りが赤くなる』です。患者様の中には、CPAP治療を始めてから、鼻の周りが赤くなったり、かぶれたりする方がいます。このような場合は、マスクを強く締め付け過ぎている可能性があるので、マスクフィッティングを見直しましょう。なお、マスクフィッティングを見直しても改善しないときには、マスクそのものの形が合っていない可能性も考えられます。別タイプのマスクへの変更も含めて主治医に相談しましょう。

 

CPAP治療の期間とは?CPAP療法をお考えの方へ

眠い若い労働者の女性のあくび - あくび ストックフォトと画像

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、積極的に検査しましょう。なぜなら、睡眠時無呼吸症候群は極めて危険な病気。単なる睡眠障害ではありません。最悪の場合、脳卒中や心筋梗塞などの合併症を引き起こし、突然死に至る恐れもあります。ですから、睡眠時無呼吸症候群の症状が疑われる場合は放置せず、速やかに検査を受けましょう。なお、CPAP療法が可能な医療機関を探したい方は「睡眠時無呼吸症候群の治療法としてCPAP治療を取り上げているサイト」をご覧ください。こちらから専門の医療機関を探すことができますよ!

 

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

 

CPAP治療の期間について解説する前に

CPAP治療の期間とは?患者様によって治療期間は様々です

CPAP治療の期間とは?根本的な治療法ではありません

CPAP治療の期間とは?使用目標は使用期間の70%以上です

CPAP治療の期間とは?保険適用になるため安い料金で治療できます

CPAP治療の期間とは?毎月の外来受診が必要です

CPAP治療の期間とは?合併症のリスク軽減に対しても効果があります

CPAP治療を長期間継続するために|よくある症状を把握しておきましょう

CPAP治療の期間とは?CPAP療法をお考えの方へ

 

以上になります。

 

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