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睡眠時無呼吸症候群

cpapとは?nppvとの違いについて解説します

2022.10.11

cpapとnppvは何が違うのでしょうか? このような疑問にお答えします。

この記事では「cpapとnppvの違い」について解説していきます。後半部分では「cpapとnppvのマスクの種類」についても解説しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
 

【目次】
cpapとは?nppvとの違いについて解説します
【cpapとnppvの違いについて解説する前に】nppv(エヌピーピーブイ)って何?
【cpapとnppvの違いについて解説する前に】cpap(シーパップ)って何?
cpapとは?nppvとの違いについて
cpapとは?nppvとの違いについて2
cpapとは?nppvの換気モードのひとつです
【cpapとは?nppvとの違いについて解説1】Sモード(spontaneous mode)
【cpapとは?nppvとの違いについて解説2】Tモード(timed mode)
【cpapとは?nppvとの違いについて解説3】S/Tモード(spontaneous/timed mode)
【cpapとは?nppvとの違いについて解説4】ASVモード(adaptive support ventilation)
【cpapとは?nppvとの違いについて解説5】cpapモード(continuous positive airway pressure)
cpapとは?nppvとの違いについて解説|どちらもマスクの選択が重要です
cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスクは大きく分けて3種類です
【cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスク1】鼻マスクタイプ
【cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスク2】ピロータイプ
【cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスク3】フルフェイスタイプ
cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスクの使い心地を確認しましょう
まとめ

 

cpapとは?nppvとの違いについて解説します

cpapとnppvの違いについて解説する前に、まずは両者についてご説明します。

 

【cpapとnppvの違いについて解説する前に】nppv(エヌピーピーブイ)って何?

nppv(non-invasive positive pressureventilation:非侵襲的陽圧換気)とは、気管内挿管や気管切開をすることなしに、鼻マスクや顔マスクを用いて陽圧で肺胞換気を促す非侵襲的な人工呼吸療法です。1990年頃から導入されはじめました。nppvは、患者様にやさしい人工呼吸療法として、非常に注目されています。なお、クリティカルケアの現場では,人工呼吸器管理の大部分は気管内挿管を伴う侵襲的陽圧換気(invasive positive pressure ventilation ; IPPV)で行われます。しかしCOPD急性増悪、心原性肺水腫、免疫不全患者での呼吸不全ではnppvが推奨されています。なお、nppvについて詳しく知りたい方は「人工呼吸器(NPPV)・CPAPの使用者は、訪問看護では医療保険?」、もしくは「nppv療法をご紹介しているサイト」をご覧ください。

自宅で呼吸器系疾患の患者が使用するマスク付き非侵襲性人工呼吸器 - cpap ストックフォトと画像

※非侵襲的(ひしんしゅうてき)とは「生体を傷つけないような」という意味です。

 

【cpapとnppvの違いについて解説する前に】cpap(シーパップ)って何?

cpap(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)とは、睡眠時無呼吸症候群の治療法のひとつ。CPAP装置からホースやマスクを介して処方された空気を気道に送り、気道が塞がらないようにする治療法です。閉塞性睡眠時無呼吸症候群に有効な治療方法として、現在、欧米や日本国内で最も普及している治療方法になります。CPAP治療を行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが軽減。その結果、しっかりと眠れるようになるため、昼間の「眠気」や「疲労感」などの症状が改善しますよ(個人差はありますが…)。もちろん睡眠中のみの使用ですので、日中は通常の生活が可能です。なお、cpapは「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって「cpap(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれております。cpap療法について詳しく知りたい方は「日本呼吸器学会のホームページ」をご覧ください。

睡眠時無呼吸酸素マスク装置 - cpap ストックフォトと画像

cpapとは?nppvとの違いについて

nppvは、吸気と呼気の圧が違いますが、cpapでは常時一定の圧をかけるようになっております。cpapは、一定の陽圧を気道内にかけることによって、膨らみにくくなっている病的肺を広げます。これにより、機能的残気量の増加、酸素化の改善や睡眠時などに起こる上気道閉塞を解除して無呼吸を回避します。なお、圧の違いについては「cpapとnppvの違いについて解説しているサイト」や「CPAPとBIPAPの違いについて解説しているサイト」でも同様のことを伝えております。

cpapとは?nppvとの違いについて2

cpapとnppvは使用目的が異なります。cpapは主に睡眠時無呼吸症候群の治療で使用されます。一方、nppvは慢性閉塞性肺疾患(COPD)や神経筋疾患などで使用されます。使用目的の違いについては「cpapとnppvの違いについて解説しているサイト」でもご紹介しておりますので、気になる方はご覧ください。

cpapとは?nppvの換気モードのひとつです

nppvの換気モードには、cpapモード、Sモード、Tモード、S/Tモードがあります。一般的に使用されるのは、cpapモードとS/Tモードです。詳しくは以下をご覧ください。

睡眠時無呼吸治療の概念. - cpap ストックフォトと画像

【cpapとは?nppvとの違いについて解説1】Sモード(spontaneous mode)

Sモードは、自発呼吸を感知して作動するモード。IPAPとEPAP、呼吸数は患者さんによって変化します。Sモードについて詳しく知りたい方は「cpapとnppvの違いについて解説しているサイト」をご覧ください。

※IPAP(inspiratory positive airway pressure):吸気気道陽圧

※EPAP(expiratory positive airway pressure,positive end expiratory pressure):呼気気道陽圧。

 

【cpapとは?nppvとの違いについて解説2】Tモード(timed mode)

Tモードは、自発呼吸とは無関係に作動するモード。あらかじめ設定された吸気時間に合わせ、IPAPとEPAPが切り替わります。

 

【cpapとは?nppvとの違いについて解説3】S/Tモード(spontaneous/timed mode)

S/Tモードは、ベースはSモードで、自発呼吸に合わせて作動しますが、呼吸を感知しなくなるとTモードに切り替わります。

 

【cpapとは?nppvとの違いについて解説4】ASVモード(adaptive support ventilation)

ASVモードは、睡眠時無呼吸症候群に対しよく用いられるモード。自発呼吸がなくても強制的に陽圧がかかり換気を促します。ASVモードについては詳しく知りたい方は「睡眠時無呼吸症候群の治療に使う「ASV」とは?」をご覧ください。

 

【cpapとは?nppvとの違いについて解説5】cpapモード(continuous positive airway pressure)

cpapモードは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に用いられることが多いモード。一定の陽圧を気道に加えます。なお、cpapモードについては詳しく知りたい方は「cpapとnppvの違いについて解説しているサイト」、もしくは「CPAPの看護|持続陽圧呼吸療法の効果や副作用、3つの看護計画」をご覧ください。

 

<睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?>

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりして体の低酸素状態が発生する疾患。医学的な定義では、無呼吸の状態が7時間睡眠の間に30回以上。もしくは1時間の中で5回以上起こっていれば「睡眠時無呼吸症候群」となります(※気道の空気の流れが10秒以上止まることを「無呼吸」と言います)。なお、睡眠時無呼吸症候群は大きく3つのタイプに分類されます。詳しくは「近畿中央呼吸器センターのホームページ」に記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

※睡眠時無呼吸症候群を英語で表すと「Sleep Apnea Syndrome」。そのため、頭文字を取りSAS(サス)とも呼ばれておりますよ。

柔らかい白い枕を抱いてベッドで寝ている女性 - 睡眠 ストックフォトと画像

cpapとは?nppvとの違いについて解説|どちらもマスクの選択が重要です

マスクの選択は、nppvを成功させるための最も重要な要素です。なので、フィット感と機能性を考慮して丁寧に選択しましょう。なお、フィット感に関しては「マスクが顔の形・大きさに合うかどうか」「マスクの材質が好ましい装着感を与えるものかどうか」がポイントですよ。

cpapマスクを見ている心配した女性 - cpap ストックフォトと画像

cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスクは大きく分けて3種類です

nppv治療で使用するマスクは大きく分けて3種類あります。どのマスクも一長一短ございます。詳しくは以下をご覧ください。

灰色のテーブルの睡眠時無呼吸 cpap マスク - cpap ストックフォトと画像

【cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスク1】鼻マスクタイプ

鼻マスクタイプは、シリコン製のクッションで鼻を覆うタイプのマスク。最も一般的なマスクになります。鼻マスクタイプは、ヘッドギアを頭部にしっかりかぶることができるため安定性に優れます。しかしながら、マスクリーク(空気漏れ)を気にするあまりヘッドギアをきつく締め、鼻根部に跡が残ってしまったり、鼻の周囲に皮膚炎を起こしてしまう可能性があります。

 

【cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスク2】ピロータイプ

ピロータイプはシリコン製の鼻ピローを鼻腔に直接差し込むタイプのマスク。顔への圧迫感が比較的少ないため、皮膚にマスク痕が残ることもなく、視界も開放的なのが特徴です。以前は、鼻マスクタイプのマスクと比べて、寝返り時に外れやすいという欠点がありました。しかしながら、ヘッドギア部の改良が重ねられ、現在では安定性の増したものも多くなっています。

 

【cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスク3】フルフェイスタイプ

フルフェイスタイプは名前の通り、鼻及び口まで覆うマスク。ひどい開口や、強い鼻閉等によって鼻呼吸が困難な場合に選択します。フルフェイスタイプは閉塞感があるため、患者によっては眠りにくいと言われる方もいらっしゃいますよ。

 

cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスクの使い心地を確認しましょう

有効な換気効果を得るためや、特に慢性期や在宅療法の患者さんでは、長期にわたり治療を継続するために、適切なマスクの選択や調節が非常に重要です。使うマスクがいったん決まってからも、できるかぎり毎日マスクフィッティングを行って、使い心地を確認しましょう。

 

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

  • cpapとは?nppvとの違いについて解説します
  • cpapとは?nppvとの違いについて
  • cpapとは?nppvとの違いについて2
  • cpapとは?nppvの換気モードのひとつです
  • cpapとは?nppvとの違いについて解説|どちらもマスクの選択が重要です
  • cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスクは大きく分けて3種類です
  • cpapとは?nppvとの違いについて解説|マスクの使い心地を確認しましょう

 

以上になります。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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