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インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介
2023.09.20
インフルエンザは毎年のように日本で流行する感染症です。重症化すると命に関わる可能性もあるため、あらかじめワクチン接種などの対策をしておく必要があります。この記事では、インフルエンザがいつから流行するかを紹介したうえで、適切なワクチン接種の時期や効果のある期間、副反応について、またインフルエンザに罹った場合の主な症状について紹介していきます。
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|インフルエンザは毎年いつから始まるの?
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|ワクチン接種はいつするべき?
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|ワクチン接種の副反応は?
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|インフルエンザの主な症状は?
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|まとめ
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|はじめに
日本でインフルエンザが流行したという科学的証拠があるのは1918年と今から100年以上前で、当時は世界中でスペイン風邪として感染が確認されました。
その後もアジア風邪、香港風邪と形を変えたインフルエンザウィルスが猛威を奮いました。なお香港風邪は現在も季節性のインフルエンザ「A香港型」として残り続けています。
2020年から世界的なパンデミックとなったコロナウィルスはまだ十分なデータが出揃っておらず、2023年に入ってようやく感染の勢いがおさまってきているものの、今後どのような状態で感染が繰り返されるのか、天然痘のように撲滅できるのかわかりません。
それに比べてインフルエンザは長い間感染を繰り返しているものの、ワクチン接種などの予防や対策はある程度確立している状況です。
この記事では、インフルエンザが毎年いつ頃から流行して、いつピークを迎えるのかを紹介します。
なお、ワクチンの接種タイミングや効果のある期間、接種後の副反応、インフルエンザに罹った場合の主な症状についてもあわせて紹介します。
インフルエンザのはじまりについては「【医師監修】インフルエンザの始まりはいつ?歴史から学ぶウイルスの特徴」で詳しく紹介されていたので、いつからある感染症なのか興味のある方はご覧ください。
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|インフルエンザは毎年いつから始まるの?
インフルエンザの例年の流行は11月終わり頃から4月にかけてで、1〜3月にかけてピークとなります。
インフルエンザワクチンは学校や企業などで11月頃から集団接種が始まるイメージを持っている人も多いかと思いますが、接種自体は1年中受けられます。
そのため流行の時期ではないものの周りで流行しているためにすぐにでも受けたいと思った場合は、まず近くの医療機関へワクチンの在庫があるか確認してみましょう。
またワクチン接種をしたくても受けられない場合があります。例えば37.5℃以上の発熱がある人、重篤な急性疾患がある人、過去にインフルエンザのワクチンでアナフィラキシーショックを起こしたことがある人などです。
他にも心臓病・腎臓病・肝臓病・血液の病気を持っている人や、風邪のひき始め、過去の接種時や鶏卵・鶏肉にてアレルギー症状を起こしたことがある人も接種を控えた方がいい場合もあるので、医師に詳細を伝えたうえで判断を仰ぐことをおすすめします。
なおインフルエンザのワクチン接種はなぜ毎年しなければいけないのか疑問に思う方もいることでしょう。
後ほど詳しく解説しますが、インフルエンザには複数のタイプがあり、そのうちの「A型」は流行しやすく、ウィルスの変化も頻繁に発生します。そのため都度変化に対応できるワクチンを生成する必要があります。
当然ながら変化前のワクチンを打っても効果が薄い、または全くない状況となるため毎年接種が必要となります。
また、効果のある期間が決まっているのもその理由の一つとなるため、次の項目で詳しく紹介します。
東京都の場合は東京都感染情報センター公式ページ内の「インフルエンザの流行状況」で随時情報を更新しているので、感染状況を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|ワクチン接種はいつするべき?
接種するタイミングはインフルエンザの流行直前がベストです。
インフルエンザワクチンを接種する目的はインフルエンザを発症せずとも抗体を作ることですが、この抗体ができるまでには接種後2週間程かかります。
また抗体ができてから効果の持続する期間はおよそ6ヶ月弱と言われています。
以上のこととインフルエンザの流行期間を考慮すると、10月中旬〜11月中旬くらいまでに接種するのが適切と考えられます。この時期に接種できれば流行時期のほとんどを抗体を持った状態で過ごせます。
ただし抗体ができるまでの間はたとえ接種したとしても感染する可能性があり、抗体ができてからも100%感染しないというわけではないことは覚えておきましょう。
さらにインフルエンザワクチンの接種回数は年齢によって異なり、2023年9月時点では3歳以上13歳未満の場合は2回、13歳以上の場合は1回というように定められています。
13歳未満ではインフルエンザに対する免疫が少なく1回では効果が薄いためです。13歳以上であっても2回接種することは可能であり、2回の方が効果は高まると言われていますが基本的には1回で問題ありません。
65歳以上においては合併症を防ぐことが重要になるということもあり、2回接種が推奨されています。
2回の場合は接種間隔が気になるところですが、インフルエンザワクチンに関しては1回目から2回目まで原則1〜4週間程度(極力4週間)空けて行うことが望ましいです。
これも年齢によって多少異なり、13歳未満の場合は2~4週間、13歳以上の場合は1~4週間となります。
各種ワクチンの接種間隔については厚生労働省の公式サイトで詳しく解説されていますが、インフルエンザのような「不活化ワクチン」に関しては、特にその他種類のワクチン接種との間隔は一律に定められていません。そのため都度、医師の指示に従うこととなります。
インフルエンザとコロナのワクチンにおいては間隔を空けずに同時接種することも可能となっています。ただし同時接種の実施有無は医療機関によって異なるため事前の確認が必要です。
なおコロナワクチンとインフルエンザ以外のワクチンという組み合わせの場合は13日以上空ける必要があります。
以上のことを踏まえると、2回の接種を予定している方は1回目を10月中、2回目を極力4週間程度の間隔を空けて適宜接種するのが望ましいと言えるでしょう。
また、インフルエンザワクチンの接種時期に関してはメディアで話題になったり、所属する組織でも呼びかけされたりということがあるので、多くの人がこぞって接種を希望します。そのため適切な時期に受けたいとしてもワクチン不足となっている可能性もあります。
個人での接種を検討している方はワクチンの在庫状況について確認し、少し早めに接種するなどの工夫が必要です。
ワクチンの種類や各ワクチンの接種間隔について詳しく知りたい方は厚生労働省の「ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ」もあわせてご覧ください。
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|ワクチン接種の副反応は?
インフルエンザワクチン接種後の副反応として考えられるものは、主に過敏症(接種後から数日の間に発疹・蕁麻疹・湿疹・紅斑・多形紅斑など)、全身症状(発熱・悪寒・頭痛・倦怠感・一過性の意識消失・目眩・リンパ節腫脹・嘔吐・嘔気・腹痛・下痢・関節痛・筋肉痛)、局所症状(発赤・腫脹・硬結・熱感・疼痛・しびれ感)などがありますが、これらは通常2、3日程度で自然に症状が治ります。
小さい子供に関しては、強い卵アレルギー体質であると接種後にアレルギー反応としてじんましんや呼吸困難といった症状を起こす可能性があります。
また危険な副反応としてはアナフィラキシーショックがあります。大抵の場合は接種から30分程度の間にじんましん、呼吸困難、血管浮腫などの症状が現れます。
そのため、もし接種後しばらく院内で安静にするよう注意があった場合は必ず指示に従い、特にない場合も自分で異変を感じたらしばらく様子を見たり、帰宅した場合も30分の間はすぐ医療機関と連絡が取れる状態にしたりといった対応が必要です。
副反応については「インフルエンザワクチンの効果と持続期間・副反応について解説【2022年度版】」でもさらに細かく紹介されているので、あらかじめ詳しく確認したい方はあわせてご覧ください。
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|インフルエンザの主な症状は?
日本で見られるインフルエンザのタイプは大きくA・B・C型の3つに分けられます。
A型はスペイン風邪とも呼ばれるタイプで世界的に流行しやすく、ウィルスが頻繁に変化を繰り返します。
B型は2年に1度ほど流行となるタイプですが、免疫を長期間維持する傾向にあり、一度罹ると再感染しづらいという特徴があります。
C型は流行の可能性が低いタイプで感染しても比較的軽症で済み、再感染もしづらいと言われています。そのため特に予防が必要なのはA・B型となります。
感染した場合の主な症状としては38〜40℃程度の高熱、頭痛、筋肉痛、喉痛、咳・痰、呼吸器の急性炎症、全身の倦怠感などが挙げられます。
潜伏期間は1〜3日程で、熱が下がっても体内にウィルスが残っており強い感染力を持っているため、周りが対策をしていないと咳・くしゃみによる飛沫、また接触によってうつる可能性が高いです。軽症であれば1週間程度で完治します。
インフルエンザ感染時の症状については「「インフルエンザ」のはなし」もあわせてご覧ください。
インフルエンザはいつから流行する?ワクチン接種の時期も紹介|まとめ
最後に今回の記事をまとめます。
- インフルエンザの流行は11月終わり〜4月でピークは1〜3月頃
- ワクチンの効果は接種後2週間〜6ヶ月弱なので毎年接種する必要がある
- 接種回数は3歳以上13歳未満で2回、13歳以上で1回、間隔は極力4週間空ける
当院「いたや内科クリニック」は中野区の医療機関であり、JR総武線・都営大江戸線の東中野駅から徒歩2分の場所にあるため駅からのアクセスも便利です。
診療時間は、平日の月〜金曜日が9:00〜12:00と14:00〜18:00、土曜日は9:00〜14:00、水曜、日曜、祝日休診となっています。
基本的な診療科目は、内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、糖尿病内科、アレルギー内科、予防接種、生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、自費診療、往診応需で、循環器内科専門医、総合内科専門医が各種検診を担当しています。
インフルエンザのワクチン接種を検討している方、インフルエンザと思われる症状があるという方はぜひこちらの公式ホームページを訪れたうえでお問いあわせください。
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