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循環器内科

循環器内科とはどんな症状で受診する?治療できる病気と治療法についてご紹介

2023.03.30

病院やクリニックなどの医療機関には、それぞれ診療科が設けられています。 内科や小児科、皮膚科、呼吸器内科などさまざまな診療科があるのですが、「循環器内科はどんな症状で受診するの?」と悩まれることがあるのではないでしょうか。 この記事では、循環器内科とはどんな症状で受診するのか、治療できる病気と治療法について詳しく解説します。 循環器系の病気は早急に検査・治療する必要があるので、ぜひ最後までご覧ください。

循環器内科とは?

循環器内科とは、心臓や血管の病気を専門としている診療科です。不整脈や心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症、動脈硬化などさまざまな循環器系の病気に対して診断や治療が行われます。

具体的な内容としては、心電図検査やエコー検査で心臓の状態を確認したり、血圧測定や脈波検査などで血管の状態を確認することが挙げられます。検査で循環器系の病気が見つかった場合は、薬物療法や食事療法、カテーテル治療など適切な治療が行われます。

循環器内科は、心臓病や高血圧などの重大な病気を専門的に診療するため、正確な診断と適切な治療が求められます。

また、循環器内科では、専門医師からアドバイスを受けることもでき、生活習慣病の予防に役立たせることが可能です。

 

循環器内科を受診すべき症状

循環器内科は風邪やアレルギー疾患などで受診する診療科ではないため、「どんな症状で受診すべきなの?」と気になる方は多いと思います。

循環器内科を受診すべき主な症状は下記の通りです。

・胸の痛み

・動悸

・足のむくみ/息切れ

これらの症状について詳しくご紹介します。

 

胸の痛み

循環器内科を受診すべき病気が進行しているときは、胸の痛みや不快感が現れます。

胸に関する症状が現れているときは、狭心症や心筋梗塞が考えられます。

具体的な症状としては、前胸部が締め付けられるような痛みや、圧迫感を感じることが多いです。

人によっては背部や肩、奥歯に痛みを感じるケースもあります。

胸に関する痛みや不快感の持続時間が長くなっていたり、痛さの程度が強くなっているときは、大きな病気に移行しやすい状態なので、早急に医療機関を受診することが大切です。

 

動悸

循環器内科を受診すべき症状として「動悸」が挙げられます。

動悸とは、心臓の拍動が感じられる状態のことです。脈が飛んだり、乱れていると感じるときは、不整脈の可能性があり、循環器内科を受診する必要があります。

また、動悸に伴い「息切れ・呼吸困難」などの症状がある場合は、心不全の可能性も考えられます。不整脈・心不全、どちらも早急な受診が必要な状態です。

 

足のむくみ・息切れ

足のむくみは、心臓に障害が起きているときに現れる症状の1つです。

心臓のポンプ機能が正常を保てておらず、血行が悪化することで足のむくみが生じます。

特に、足のすねや甲のあたりがむくみやすく、場合によってはむくみによって体重が増加することもあります。

また、心臓に障害が起きていると、体に必要な酸素や栄養素が足りなくなり、坂道や階段で息切れしたり、疲れやすくなります。足のむくみや息切れは心筋症や心臓弁膜症などの初期症状として現れることが多いので、循環器内科の受診が必須です。

 

循環器内科で発見・治療できる病気

循環器内科では、主に心臓に関する病気を発見・治療できます。

具体的には、不整脈・狭心症・心筋症・心筋梗塞などが挙げられます。

循環器内科で発見・治療できる病気の原因や症状について詳しくご紹介します。

 

不整脈

不整脈とは、心臓の鼓動が通常と異なるリズムで打たれている状態を指します。

心臓は、正確なタイミングで収縮することで、体内の酸素や栄養素を運ぶ役割を果たしています。しかし、不整脈が起こると心臓の機能が低下し、心臓発作や心不全などの合併症を引き起こす可能性があります。

通常とは異なるリズムになることから、動悸や脈が飛ぶ、胸の痛みなどの症状が現れます。

不整脈の中でも「発作性心房細動」は、脈の乱れから心臓の中の血液がよどみ、血栓が形成されて「脳梗塞」の原因となる危険な病気です。

 

狭心症

狭心症とは、心臓を取り巻く血管・冠動脈が細くなって血液が流れにくくなった状態です。

心臓を栄養する冠動脈が動脈硬化により狭くなり、心臓に血流が十分に供給されなくなることが原因になります。

動脈硬化の原因はさまざま存在しますが、成人病・生活習慣病が原因の多くを占めます。

狭心症の状態では、心臓の筋肉に十分な血液が行き渡らないため「心臓が痛い」と感じます。

その他にも、胸の圧迫感や息切れ、肩の痛みなどが狭心症の症状です。

 

心筋症

心筋症とは、心臓の筋肉に異常が出る病気です。

心筋症によって全身へ血液を送るポンプ機能などが低下してしまいます。

心筋症は原因が特定できない「特発性心筋症」と原因が特定できる「特定心筋症」に分けられます。ただ、高血圧などの生活習慣病が原因となることが多いです。

心筋症の症状はさまざまで、疲労感や息切れ、めまいなどが挙げられます。

 

心臓弁膜症

心臓には「右心房・右心室・左心房・左心室」の4つの部屋があり、順番に血液が流れています。

それぞれの間にドアのような弁があるのですが、その弁に障害が起きて本来の役割を果たせていない状態が「心臓弁膜症」です。

心臓弁膜症は、先天性のものやリウマチ熱(感染症)の後遺症として起こることが多かったのですが、最近は動脈硬化によって弁が石灰化することで起こるケースもあります。

心臓弁膜症の主な症状としては、息切れや胸の圧迫感、めまいなどが挙げられます。

 

心筋梗塞

心筋梗塞とは、心臓が酸素不足になり壊死する病気です。

心筋を取り巻いている冠動脈は心臓に血液と酸素を送っていますが、動脈硬化で硬くなることでコレステロールなどが沈着し、血液の通り道が塞がれます。その結果、心筋に血液を送ることができず、心筋は酸素不足となり、心筋細胞が壊死を起こしてしまいます。

心筋梗塞には胸の痛みがあり、安静にしていても激しい胸の痛みが20分以上続きます。

日本人の死亡原因の第二位になる病気でもあり、一刻も早い処置が必要です。

 

循環器内科で行う4つの治療法

循環器内科で行う治療法は大きく4つに分けられます。

循環器内科で治療できる病気や進行スピードによって、行われる治療法が決められます。

循環器内科で行う4つの治療法について詳しくご紹介します。

 

薬物療法

循環器内科で最も多い治療法が、薬物療法です。

病気の悪化を抑制するためにも、再発させないためにも、薬物療法は必要になります。

例えば、不整脈の治療には心臓のリズムを調整する薬が処方されます。

他にも、狭心症や心筋梗塞の場合は、血管を広げる薬が処方されることとなり、正しい薬剤選択と適切な用量・投与方法を守ることが大切です。それぞれの病気に合わせて薬が処方されて、薬物療法だけでは改善が見られない場合に、その他の治療法が行われます。

 

食事・運動療法

循環器内科の治療法の1つとなるのが「食事・運動療法」です。

動脈硬化を招き、狭心症や心筋梗塞、心筋症などの病気を引き起こす高血圧には、食事療法が効果的とされています。基本的な食事療法としては、減塩や適切なエネルギー量の摂取、バランスの良い食事、禁酒などが挙げられます。

また、運動療法は狭心症や心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化の治療として行われます。

ウォーキングやジョギング、水泳などの軽い有酸素運動が治療・予防に効果的です。

「運動は心臓への負担が大きく状態が悪化する」と思われるかもしれませんが、運動療法は心臓の機能の低下につながらないため、循環器内科でも積極的に実施されています。

 

心臓カテーテル治療

心臓カテーテル治療とは、狭心症や心筋梗塞に対して行われる治療法です。

冠動脈の狭い部分や閉塞した部位に対して、手首もしくは足の付け根の動脈から太さ2mmのやわらかい管(カテーテル)を挿入して治療が行われます。

カテーテルの中を通して風船やステントを狭窄・閉塞部位まで運んで行き、その場所で風船を拡げることにより狭窄部位を拡張することができます。

また、血管が硬く風船では広げられない場合は、硬くなっている部位を削るなど症状に合わせた治療が行われます。

 

心臓カテーテル療法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

医療法人明徳会 総合新川橋病院|心臓カテーテル

 

外科的手術

循環器内科で行われる最後の治療法が、外科的手術です。

外科的手術は狭心症や心筋梗塞、心臓弁膜症などで行われる治療法になります。

狭心症や心筋梗塞では冠動脈バイパス手術、心臓弁膜症では弁形成術・弁置換術などが外科的手術として行われます。その他にも外科的手術はあり、基本的に全身麻酔です。

また、外科的手術には少なからずリスクが伴うため、病気の状態や年齢、健康状態など多くの要素を総合的に判断して決定されます。

 

循環器内科の受診は「いたや内科クリニック」へ

循環器内科の受診は、東京都中野区にある「いたや内科クリニック」へお越しください。

当院は循環器内科を設置している総合内科で、日本循環器学会認定循環器内科専門医が診療しています。当院で行っている循環器系の検査は下記の通りです。

・心電図

・レントゲン検査

・心臓超音波検査

・24時間ホルター心電図検査

・ABI(足関節上腕血圧比)検査

また、当院では消化器内科や呼吸器内科、糖尿病内科を設置しているため、循環器系以外の病気が見つかった場合でも診療可能です。

胸の痛みや不快感、動悸、足のむくみなどの症状が気になる方は、早急に検査・治療する必要があるので、お気軽にお問い合わせください。

 

診療時間と受付方法について

いたや内科クリニックの診療時間は下記の通りです。

月~金曜日:9:00~12:00/14:00~18:00

土曜日:9:00~14:00

休診日:水曜・日曜・祝日

当院は、迅速な診断・治療方針の決定のため可能な限り、検査は即日対応しています。

予約をしていなくても、循環器系の検査を受けることが可能です。

いたや内科クリニックへのアクセス方法は、こちらをご覧ください。

 

まとめ

この記事では、循環器内科で治療できる病気と治療法について詳しくお伝えしました。

循環器内科とは、心臓や血管の病気を専門としている診療科で、不整脈や心筋梗塞、心筋症などの病気の検査・治療を行なっています。循環器系の病気は命に関わることがあるので、少しでも症状が気になる方は、早急に検査・治療を受けることが大切です。

当院では、日本循環器学会認定循環器内科専門医が診療にあたります。

予約なしでも当日検査に対応しているので、胸の痛みや動悸、足のむくみなどの症状が気になる方は、お気軽にお越しください。

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