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東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します

2024.03.23

頭痛には様々な原因がありますが、よく頭痛になる人の中には、自身で偏頭痛だろうと判断して鎮痛剤などで様子を見る人も多いのではないでしょうか。この記事では、頭痛の様々な原因や検査方法、対処法・治療法について詳しく解説していきます。

【目次】
東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|はじめに
東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|頭痛の大分類
東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|一次性頭痛の様々な症状と原因
東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|頭痛が続く場合、何科を受診するべき?
東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|治療法・予防法はあるの?
東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|まとめ

東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|はじめに

頭痛は何か重篤な病気の一症状であったり前兆であったりする他、特定の病気を持っていなくても体質や習慣、気象、体調などの様々なことを要因として誰もでに起こる可能性のある症状です。

重篤な病気による頭痛ではなくても、度合いが強かったり、頻度が多かったりすると日常生活や仕事に支障が出ることもあり、長年続く症状に悩まされている人も多いのではないでしょうか。

なお、頭痛は長くても数日で自然に治るものも多く、特に医療機関は受診せずに自力で治す場合、医療機関を受診も特定の病気から起こるものでない場合は鎮痛剤を処方するなどの一時的な処置が繰り返されるだけという場合が多い状況も事実です。

しかし日常生活や仕事に支障が出ている人にとっては決して軽視できない症状であり、できることなら改善させたいものでしょう。

この記事では、頭痛を引き起こす様々な原因や症状について、また頭痛で医療機関を受診したい場合の詳細、そして治療法・予防法について解説していきます。

片頭痛のような症状に長年悩まされている方、周りに頭痛持ちの人がいてアドバイスしてあげたいという方、頭痛の原因を自分でも探りたいという方はぜひご覧ください。

以下では様々なタイプの頭痛について総合的にそれぞれの特徴が紹介されていたので、幅広く知りたい方はぜひこちらもご覧ください。

東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|頭痛の大分類

頭痛の原因は非常に幅広いですが、大きく2つに分類することができます。

それぞれのタイプごとに以下に解説します。

一次性頭痛

特定の病気が起因とならない緊張性頭痛、片頭痛、その他多くの頭痛が該当します。

それぞれの頭痛の原因はストレスや疲れ、気象、習慣などが考えられますが、重篤な病気を原因としないからと言って決して頭痛の度合いが軽症で済むというわけではありません。

重症になると動くこともできない程の痛みが出たり、吐き気・嘔吐の症状が出たり、視界が欠けたりという症状が出たりする場合もあります。

今回はこの一次性頭痛に焦点を当てた内容とするため、次の項目で改めて詳しく解説します。

二次性頭痛

何らかの病気を原因とする頭痛であり、頭痛をきっかけに病気が発覚する場合、逆にすでに把握している病気の症状の一環として頭痛が現れるということがあります。

病気の例としては、くも膜下出血や脳動脈乖離、脳梗塞、脳腫瘍、脳出血といった脳の症状が関係するものが多いです。

また副鼻腔炎、下垂体炎、低髄液圧症候群、髄膜炎、硬膜炎、睡眠時無呼吸を患っている方は、慢性的な頭痛を起こす可能性が高いです。

もし頭痛薬が全く効かない、経験したことのない痛みが出た、頭痛の頻度の増えている、頭痛に加えて発熱・意識朦朧・麻痺・複視といった症状があるという場合は二次性頭痛である可能性も考えられます。

状況によっては救急車を呼ぶか、すぐに医療機関で精密検査を受けることをおすすめします。

なお病気が原因ではないものの、絶食時、脱水時、潜水時、飛行時に起こる頭痛、薬の使い過ぎによる頭痛に関しては二次性頭痛に含められます。

こちらの記事では薬の使い過ぎによる頭痛に関して詳しく解説されていたため、ぜひあわせてご覧ください。

東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|一次性頭痛の様々な症状と原因

一次性頭痛は主に以下3つにわけられます。

また片頭痛と緊張性頭痛の両方を併発する場合に「混合型頭痛」と呼ぶこともあります。

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛と偏頭痛はいずれも同じ症状を表します。

特に女性に多く見られる種類の頭痛で、未成年に症状が見られることもあります。

ホルモンバランスの変化や、寝不足・疲労などをきっかけとして三叉神経が刺激され、脳血管の拡張が生じることで起こります。

他にも大きな音や強い光、気圧・温度の変化、運動、チョコレート、ナッツ、ワインといった食べ物の摂取が症状を誘発すると言われています。

具体的な症状としては、こめかみや目の片側あるいは両側に痛みを感じる、脈打つようにズキズキと痛むといった特徴があります。

週に1~2度、数時間〜数日痛むといった頻度であること、睡眠で症状が改善することもあるといった特徴もあります。

朝に起こることが多く、吐き気を伴ったり、頭痛の前兆としてチカチカと光が見えて視界を遮るような状態となる「閃輝暗点(せんきあんてん)」の症状が現れることもあります。

緊張性頭痛

頭痛の中で特に頻度の高いもので、どうしても同じ姿勢をとることが多くなるドライバーやデスクワークの人に多いという傾向があります。

また片頭痛と同じく女性に多く見られる種類の頭痛で、特に働き盛りの人に多い傾向があります。

長時間同じ姿勢をとっていると心理的なストレスが出て筋緊張が起こります。

そうすると首や肩の筋肉が緊張して血行不良となります。この状態が継続すると疲労物質が蓄積して神経を刺激し、痛みを生じるようになるというメカニズムです。

そのため、首や肩のこりから緊張性頭痛に発展することもあるでしょう。

度数が適切でない眼鏡をかけている場合や、眼精疲労、肉体疲労、歯のかみ合わせが悪いという状態の場合も筋緊張を起こします。

症状としては、頭全体や後頭部を締め付けられるような重い痛み、目の奥の痛み、めまいといったものが挙げられ、数日続くこともあります。

群発頭痛

上記2つに比べ男性に多く見られる種類の頭痛で、特に20〜40代に多く起こります。

なお発症率は他の頭痛に比べると少数です。

一定期間に集中的に起こるためこの名称で呼ばれていますが、頭痛の痛みとしてはかなり強く、片側の眼窩や前頭に灼熱感がある、えぐられるくらいの鋭い痛みがあると表現されることもある程です。

そのため、発症すると日常生活に支障が出る可能性も高いです。

じっとしていられず歩き回るような痛みであったり、顔面の紅潮や蒼白、鼻水・鼻詰まり、涙といった症状を伴ったりということもあります。

他の頭痛のように一度はじまった痛みが数日間続くことはなく数十分〜数時間程度で収まりますが、1日の間に症状が再発するというのがこの頭痛の特徴です。

特に夜中から明け方にかけて発症することが多く、症状の繰り返しが1ヶ月以上繰り返すこともあります。

急性・鎮静の状態が存在し、数年間の周期で群発頭痛が再発するという例もあります。

具体的な原因はわかっていないものの、飲酒や血管拡張薬の使用、ストレスなどが関係していると言われています。

その他の頭痛

近年は、以上3つの頭痛とは異なる分類がされる頭痛も出てきています。

その中には、月経に関わる頭痛、慢性持続性頭痛、糖尿病による頭痛、スマホ頭痛などが挙げられます。

月経に関わる頭痛は片頭痛の一つともされていますが、女性の月経開始数日前から開始後数日の間に起こります。

慢性持続性頭痛はほぼ毎日頭痛を感じる状態で、緊張型頭痛や片頭痛に近い痛みが持続します。

この頭痛は、前述している薬の使い過ぎによるものという見方もされています。

鎮痛剤の使い方で痛みのハードルが下がってしまい、ちょっとした痛みでも重い頭痛だと感じてしまうようになってしまうためです。

また糖尿病の症状によっても頭痛が引き起こされます。

糖尿病は、インスリンの欠乏、あるいは効きが悪いことで血液中の血糖が増えて高血糖状態が継続する病気です。

高血糖になると血液の流れが鈍くなって体の様々な部分にコリが起こりやすくなります。

このコリによって頭痛が誘発されるという仕組みです。

最後のスマホ頭痛は、ここ10年程の間に特に注目されるようになったタイプの頭痛です。

スマホを長時間悪い姿勢で見ると首や肩の筋肉に大きな負担をかける、画面から発せられるブルーライトによって脳の血管が炎症反応を起こすといったことが主な原因の頭痛と言われています。

近年増えているスマホ頭痛については、こちらの記事で詳しく紹介されていたのであわせてご覧ください。

東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|頭痛が続く場合、何科を受診するべき?

頭痛について診てもらおうと思った時、何科を受診するべきか迷う人もいるのではないでしょうか。

極力は頭痛外来、脳神経内科、脳神経外科、神経内科があるところ、またペインクリニックを受診することが望まれます。

しかしそれらの科目が行ける範囲の医療機関にない時は、まず内科・総合内科を受診しましょう。

何か重篤な病が起因している可能性もあるため、いつもと異なる頭痛の症状が出たり、これまでなかったのに急に頭痛の症状が良く現れるようになったという方は早めに受診することをおすすめします。

検査方法について

頭痛の原因を調べる方法として一般的なものは問診の他、MRIやCT検査、血液・髄液検査が挙げられます。

MRIでは360°の多角度で脳の内部を調べられるため、早期の脳梗塞やくも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、自覚症状の出づらいその他の脳血管疾患を発見できる可能性があります。

またMRIは、CT検査のように放射線被曝がない検査方法です。

CT検査はX線を照射し、頭部を通過したX線をコンピュータ処理する方法で、頭の断面図を見ながら診断できます。

診断時間が短くて済むため、緊急を要する症状が出ている場合に有効であり、頭蓋内出血や脳挫傷、脳腫瘍、脳出血、くも膜下出血といった様々な病気を発見することができます。

血液検査は、髄膜炎などの感染症や甲状腺機能の異常を調べる際に有効です。

ただし血液検査だけでは正しい診断ができないため、髄液検査や上記の画像検査とあわせて実施されることが多いです。

髄液検査とは、髄液を採取してその成分や色、圧力から髄膜炎、脳炎、くも膜下出血などの可能性を調べる方法です。

頭痛の検査方法についてはこちらの記事でも紹介されていたのであわせてご覧ください。

東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|治療法・予防法はあるの?

今回紹介した片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛といった慢性頭痛の治療法のメインとなるのは薬の処方です。

薬は主に、痛みの症状を軽減するための「急性期治療薬」と痛みの発作を予防するための「予防薬」と2種類あります。

また群発頭痛の場合はトリプタン製剤の注射を打ったり、三叉神経が関与する頭痛の場合は手術や放射線治療がおこなわれたりすることもあります。

それ以外の治療法は、ほとんどが生活習慣の中に取り入れるもの、改善するものとなります。

例えば緊張型頭痛の場合は首・肩の筋肉を鍛えることや緊張を緩めるストレッチ、入浴などが推奨されます。

また頭痛全般で有効なのは、アルコールや乳製品、柑橘類、チョコといった症状を誘発する食品を避けることです。

激しい運動や睡眠不足、寝過ぎ、強い光や匂いを避けることも重要です。

低気圧や温度変化も頭痛の原因となるため、そういった日には無理に活動しないよう心がけるのも良いでしょう。

なお片頭痛の予防法として「頭痛体操」というものが紹介されていたので、詳しく知りたい方はぜひこちらもご覧ください。

東中野で頭痛外来で話される治らない頭痛の原因を説明します|まとめ

最後にこの記事をまとめます。

  • 頭痛には、特定の病気を原因としない一次性頭痛と、病気の症状の一つとなる二次性頭痛の2種類がある
  • 一次性頭痛には主に片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛の3タイプがある。
  • 受診に適した科目は頭痛外来、脳神経内科、脳神経外科、神経内科。
  • MRIやCT検査、血液・髄液検査といった検査方法がある
  • 急性期治療薬、予防薬の処方が主な治療法で、生活習慣の改善、痛みの誘発を意識的に避けることも重要

なお、気圧の変化を事前に知っておくことで頭痛に注意できたり、頭痛を記録することでなりやすいタイミングなどを知ることができる頭痛ーるというスマホアプリもあるので、気になる方は試してみてください。

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