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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました

2023.10.30

睡眠時無呼吸症候群は近年注目されている病気の一つであり、様々な生活習慣病を発症するリスクもあるため治療が欠かせません。この記事ではネット上で公開されている睡眠時無呼吸症候群に関する論文のまとめをしています。この病気について詳しく知りたい方、論文の内容を簡単に把握したい方はぜひご覧ください。

睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |はじめに
睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |睡眠時無呼吸症候群の概要
睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |ネット上で掲載されている論文
睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |まとめ

睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |はじめに

睡眠時無呼吸症候群は誰でも罹る可能性のある身近な病気であると共に、生活上の支障や重大な病気を招く可能性もあるため治療が欠かせません。

この記事ではインターネット上で公開されている睡眠時無呼吸症候群に関する論文を紹介します。

なお、はじめに概要として一般的な症状や原因、治療法を簡単に紹介しますが、今回は特に研究内容に焦点を当てるため、すぐに病院を受診したい、治療を始めたいという方はこちらの記事などを参考にしてください。

睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |睡眠時無呼吸症候群の概要

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に一時的な無呼吸状態が現れる病気です。無呼吸状態となる長さや、1回の睡眠中に症状が現れる回数は人によって、あるいは日によって異なることがあります。

そのため睡眠時間は十分とっているのに疲れが取れなかったり、日中に眠気を感じることが多かったり、起きた時に頭痛がしたりと様々な体の不調が現れます。

また普段の体調不良だけではなく、治療をせずに睡眠時無呼吸症候群を放置しておくと高血圧や糖尿病、心疾患、脳卒中といった生活習慣病を引き起こす可能性もあり、子供の場合は発達障害となる可能性もあります。

無呼吸による夜間の突然死が起こった症例もあります。

さらには正常な睡眠がとれていないことによる判断力・集中力の欠如によって交通事故などの事故を起こしてしまう可能性も出てきます。

睡眠中なので自分で気づくことが難しいですが、寝ていたのにむせて目覚めた、息苦しさがあった、トイレに行く回数が増えた、起きた時に寝汗をかいていたという症状がある場合には要注意です。

また起床後の症状で自覚できるものとしては、目覚めた時の頭痛や喉の渇き、体の重さ、疲労感などが挙げられます。

日中の症状としては、頻繁に眠気を感じる、急な睡魔に襲われる、疲れやすい、だるさ・倦怠感がある、集中力が持続しないといったものが挙げられます。

タイプと原因

睡眠時無呼吸症候群は「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」「中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)」の2種類に分けられます。

OSAは過食や肥満による気道の閉塞が原因となるもので、CSAは閉塞はみられないものの何らかの原因で脳にある呼吸中枢への呼吸運動の指令がうまく行き渡らなくなるタイプです。

日々の喫煙や飲酒といった生活習慣や、加齢による筋力の低下、高血圧・糖尿病・高脂血症という持病も睡眠時無呼吸症候群を促進する原因になります。

治療法

代表的な治療としてはCPAP(連続陽圧呼吸療法)が挙げられます。

鼻を覆うマスクを付け、そこに軌道へ空気を送るチューブと付けて無呼吸の状態を防ぎます。

CPAPは長期間続けることになりますが、副作用・合併症がほとんど出ない、自宅で簡単に続けられるというメリットがあります。

どちらかとCPAPは重症の場合におこなわれる治療で、軽症の場合はマウスピース(口腔内装置)で治療をすることもあります。

マウスピースを付けると顎が前に出て、舌が落ちることによる気道の閉塞を防ぐことができます。

手術による治療法もあり、その場合は主に扁桃を切除して喉を広げる「口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)」と、レーザーを使って喉の周りを焼き切り喉を広げる「レーザー口蓋垂軟口蓋形成術(LAUP)」といった2つの術式が使い分けられます。

根本治療

上記で紹介したのはあくまで対処療法であり、根本治療としては、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因を取り除かなければなりません。

多くの場合、その原因は生活習慣にあります。

生活スタイルは人ぞれぞれで何を改善するべきかも人によって異なるため、まずは正確な情報を治療を医師に伝えたうえで改善ポイントについてアドバイスを受けましょう。

例えば肥満であればバランスの取れた食事や適度な運動、暴飲暴食を避けるなどの改善をすることになるでしょう。

飲酒量が多いのであれば禁酒や寝る前の飲酒を控え、喫煙の習慣があれば禁煙が必要となる可能性があります。

なお中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)に関しては現時点ではっきりとした原因はわかっていないものの、他の病気・疾患が原因となっていることが多いため、睡眠時無呼吸症候群自体の治療と並行しながら原因となっている病気・疾患の治療を進めることとなります。

TEIJINの運用する睡眠時無呼吸症候群に関するポータルサイトでは予防法について紹介されていたので、ぜひこちらもご覧ください。

睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |ネット上で掲載されている論文

それでは今回ネット上で確認できた論文9本について、概要と掲載サイトを紹介していきます。

1. 睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病:原因か結果か?

この論文では、睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と生活習慣病との関連について探求しています。

OSAS患者は、健常者と比較して解剖学的に上気道径が小さいことが一般的で、その原因として上気道周囲の軟部組織沈着、顎顔面形態、舌容積、扁桃肥大などが挙げられています。

この研究では、これらの要因がどのようにして生活習慣病と関連しているのか、また、どちらが原因でどちらが結果なのかについて詳細に説明されています。

サイト名: J-Stage
論文

2. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疫学

この論文では、睡眠時無呼吸症候群(OSA)の疫学について詳しく説明しています。

OSAの主な問題は、睡眠の質の低下による日中の傾眠と、交通事故の高発生率です。

また、繰り返される低酸素血症や覚醒に伴う交感神経の緊張も問題とされています。

この研究では、これらの問題がどのようにして発生し、どのようにして管理されるべきか、またOSA患者と肥満の関係性についても詳細に説明されています。

サイト名: J-Stage
論文

3. 成人における閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と肥満の関係

この研究では、成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と肥満との関係を探っています。

OSASの原因として、解剖学的因子と、空気の通り道を規定する要因が考慮されています。

この論文では、肥満がなくてもアゴの骨格やのどの奥の形によって空気の通りが悪くなり、無呼吸の原因となる可能性があることを示しています。

また、これらの要因がどのようにしてOSASと関連しているのかについても詳しく説明されています。

これらの論文は、睡眠時無呼吸症候群(OSAS/SAS)に関する様々な側面を探求しており、その原因や影響、関連する他の健康問題との関係について深く掘り下げています。

サイト名: nii.ac.jp
論文

4. 睡眠時無呼吸をもつ急性冠症候群患者にCPAP療法を行っても心血管イベント発生を予防できないのか

このページでは、CPAP療法が急性冠症候群を持つ睡眠時無呼吸患者において心血管イベントの発生を予防できるかどうかについての情報を提供しています。

ISAACC研究の結果に基づいて、このテーマに関する最新の情報や研究結果が紹介されています。

サイト名: おきのメディカルクリニック
対象記事

5. 睡眠時無呼吸症候群

このページでは、睡眠時無呼吸症候群の原因や症状、合併症と合併症の仕組み、症状の度合いによる治療法について説明しています。

加齢、肥満、首周りの脂肪、舌の大きさ、顎の小ささ、扁桃腺の大きさ、軟口蓋の長さなど、多くの異なる要因が原因となり得ることが示されています。

サイト名: 一般社団法人山口県医師会
対象資料

6. 職域における睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見

この文書では、職場での睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見と介入の重要性について説明しています。

SASがもたらす可能性のある日中の眠気や集中力の低下などの自覚症状、また交通事故との関連性についても触れたうえで具体的な取り組みについても紹介されています。

サイト名: 日本職業・災害医学会
対象資料

7. 睡眠時無呼吸症候群

このページでは、肥満でない人でもアゴの骨格やのどの奥の形状によって空気の通り道が悪くなり、無呼吸の原因となる可能性があることを説明しています。

また日中の眠気を評価できる「エスワープ眠気尺度(ESS)問診票」が掲載されている他、検査方法である「ポリソムノグラフィー」についても触れられています。

サイト名: 近畿中央呼吸器センター
対象記事

8. 睡眠時無呼吸症候群

この記事では、睡眠時無呼吸症候群がアルツハイマー病の原因の一つである可能性についての研究論文が紹介されています。

サイト名: 呼吸ケアクリニック東京
対象記事

9. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020

日本呼吸器学会を母体とするこのガイドラインでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療に関する詳細が掲載されています。

この病気は社会的な課題になりつつある状況もあり、2020年に内容が更新されています。

OSA患者の日中の眠気や治療に関する情報が含まれている他、クリニカルクエスチョン(臨床的疑問)とその推奨文も掲載されています。

サイト名: 一般社団法人日本呼吸器学会
対象資料

ぜひ以上の論文や記事の内容を参考にしてみてください。

睡眠時無呼吸症候群を詳しく知りたい方向けにこの病気に関する論文のまとめをしました |まとめ

今回は睡眠時無呼吸症候群に関する研究内容に焦点を当てて論文のまとめをしました。

この記事では概要として論文のまとめをしていますが、原文を読むことでさらなる理解を深めたり、新たな発見をしたりということもあるため、ぜひ気になった論文は各リンク先から全文を読んでみてください。

病院・クリニックに行く場合は、無理なく治療が続けられるよう、交通の便や最寄駅、生活圏に適した治療しやすいところを選んでください。

なお、当院「いたや内科クリニック」は睡眠時無呼吸症候群を一つの重要な科として扱っており、診断・検査治療を積極的に行っています。

また睡眠学会専門医により、睡眠時無呼吸症候群の治療であるCPAPの導入管理にも力を入れています。

そのため状態を詳しく診察をしたうえで簡易検査から最終的な検査であるポリソムノグラフィー、また必要に応じたCPAPと、睡眠時無呼吸症候群における一連の治療が可能となっています。

歯科との連携によるマウスピース等の口腔内装置の紹介も可能です。

中野区の医療機関であり、JR総武線・都営大江戸線の東中野駅から徒歩2分の場所にあります。

中野、東中野、大久保、新宿エリアの方はぜひ、いたや内科クリニックでの睡眠時無呼吸症候群の治療にお越しください。

診療時間は、平日の月〜金曜日が9:00〜12:00と14:00〜18:00、土曜日は9:00〜14:00、水曜、日曜、祝日休診となっています。

来院やお問い合わせを希望される場合は、こちらの公式ホームページをご参照ください。

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