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花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。

2024.02.15

花粉症はひどくなると日常生活や仕事にも支障が出る厄介な症状であるため、できることならすぐに改善させたいものです。この記事では注射をメインとした花粉症の治療法について紹介していきます。

【目次】
花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|はじめに
花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|花粉症の主な症状について
花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|メカニズムを紹介
花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|治療方法について
花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|注射での花粉症治療とは?
花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|まとめ

花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|はじめに

花粉症は、2019年の時点で日本人の4割以上が発症しているというデータがあるほど多くの人が悩まされている病気です。

季節性アレルギーとされていて、元来はスギ・ヒノキ花粉の多い春やイネ科の植物による花粉が多い秋に強く症状が現れる傾向にあるものでした。

しかし近年は異常気象が続く年であったり、早くから春のような気候になったりと日本の季節のあり方が変わりつつあり、花粉が飛散する時期も次第に長くなってきています。

そのため、真冬の一部時期を除いたほとんどの季節で花粉症に注意しなければならない状況が続いていると言えます。

このように花粉症の患者数が増加傾向にあり、注意が必要となる期間が広がっている中で、予防・対処・治療法に関する情報は充実してきています。

特に治療法については、適用条件との合致や対応している医療機関を訪れる必要こそあるものの、患者が様々な種類の中から適したものを選択できるようになっています。

花粉症の症状によって仕事や日常生活に支障が出ているという人は、少しでも長い間症状を軽減する方法や根本治療を一刻も早く受けたいと思うことでしょう。

この記事では花粉症の概要について紹介したうえで、注射治療をメインとした治療法について紹介していきます。注射だけでも複数あるため、その点についても詳しく解説します。

今年こそは治療を検討しているものの、どのような方法が良いか迷っている方、病院に行く前に知っておきたいという方はぜひご覧ください。

なお花粉症の患者数の推移についてはこちらで詳しく紹介されていたため、詳しく知りたい方はご覧ください。

花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|花粉症の主な症状について

風邪と花粉症はくしゃみ・鼻水といった似た症状が現れるため、初めて発症した人だけではなく花粉症シーズンの始まりには風邪との判断がつかないといったことがあります。

風邪の場合の鼻水は粘り気のある黄色がかったもので、花粉症の場合の鼻水は透明でサラサラしていて下を向くとスッと流れ落ちそうになります。

また花粉症の場合は、何度鼻をかんでも鼻水が止まらない状態となることが多いです。

くしゃみは連続して出ることが多く、出る前には鼻に強いムズムズ感が出ます。

目、喉、皮膚の痒みを伴うのも花粉症の症状です。

さらに花粉症の症状が強く出ることによって頭痛や倦怠感に繋がることもある他、微熱が出ることもあります。

なお特に強く現れる時間帯があるというのも花粉症の特徴であり、朝起きた時や花粉の多い日中〜夕方にかけて現れやすくなるという傾向があります。

こちらのサイトでは、花粉症とその他似た症状の出る病気で起こる症状の違いが表でまとめられていたので、ぜひあわせてご覧ください。

花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|メカニズムを紹介

花粉症はIgEという抗体の蓄積によって発症するため、生まれてから発症するまでに時間が掛かることがあります。

IgE自体は体に悪いではなく、異物である花粉から人間の体を守るために作られる抗体です。

しかし、このIgE抗体が蓄積してマスト細胞(肥満細胞)と結合すると、次にアレルゲンとなる花粉に触れた際にアレルギー誘発物質が放出され、アレルギー反応を引き起こします。

そのため、極力花粉に触れないように予防・対策することで花粉症の発症を防ぐ、あるいは遅らせることが可能です。

また自然に存在する花粉症は、実は人間の体に侵入することができない程度の大きさです。

しかし花粉が破裂を起こすことで人間の体に侵入しやすい状態となり、花粉症を引き起こします。

この破裂という現象が自然に発生する可能性は少ないものの、大気汚染等の環境の変化により破裂する機会が増え、結果的に人間の体に侵入しやすい状態となっています。

さらにコンクリートが多い土地では飛散した花粉を吸収しないため、土が多い場所よりも多く花粉が舞います。

なお、1年間の花粉症の原因となる植物についてはこちらで詳しく紹介されていました。詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|治療方法について

治療方法は対症療法と根治療法の2パターンに分けることができます。

対症療法とは症状を抑えることが目的の治療、根治療法は病気の原因を取り除いて治すことが目的の治療を指します。

対症療法としては、内服薬・点鼻薬・点眼薬による薬物療法が挙げられ、抗ヒスタミン薬を使っての治療がメインとなります。

かつては服用すると眠くなるというデメリットがありましたが、近年は眠くなりづらい「第2世代抗ヒスタミン薬」というものも処方されるようになっています。

他には鼻詰まりに効く抗ロイコトリエン薬や、鼻水に効く鼻噴霧用ステロイド薬が処方されることがあります。

また目に関しては点眼用抗ヒスタミン薬、点眼用ステロイド薬などが使用されます。

病院によっては鼻炎の症状を緩和する目的で漢方薬を処方されることもあります。

薬物療法以外の対処療法としては鼻の粘膜を焼いて縮めるレーザー手術を挙げることもできます。

手術と言っても20分程度で完了する簡単なもので、保険も適用されます。

レーザー手術をすることで6~24か月程度は症状を抑えることができるとされてます。

根治療法としてはアレルゲン免疫療法(減感作療法)が挙げられます。

アレルゲンを少しずつ体内に取り入れて免疫を獲得する方法となるため治療が完了するまでに数年かかりますが、花粉症を根治するための方法として効果的と見られています。

アレルゲン免疫療法には「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」の2種類があります。

皮下免疫療法は注射によるものですが、こちらは次の項目で詳しく解説します。

もう一つの舌下免疫療法は注射が不要で、抗原を含む薬を1日に1回、舌下に投与するという方法です。

2021年4月以降において錠剤での治療が可能となっている状況です。

3年以上の継続が必要であり、現時点でこの方法で治療が可能な対象はスギ花粉症、ダニアレルギーに限定されている点、5歳以上で治療可能という点には注意が必要です。

早い人では治療開始の翌年の花粉シーズンに症状が和らいていることを実感する場合もあります。

なおアレルゲン免疫療法は、体内に少量のアレルゲンを注入するこ治療となるため、ごくまれにアナフィラキシーショックを起こす可能性もあることは覚えておく必要があります。

治療方法についてさらに詳しく知りたい方は、こちらのサイトもあわせてご参照ください。

花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|注射での花粉症治療とは?

注射には大きく根本治療を施す「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」と症状を和らげる「ステロイド注射」の2種類に分けることができます。

前述した舌下免疫療法でもアレルゲン免疫療法が可能ですが、対応しているのはスギ花粉症とダニアレルギーに限られています。

対する注射でのアレルゲン免疫療法は、その他の植物が原因となっている場合も対応が可能となります。

週1、2回の注射を2、3年継続する必要がありますが、70~80%の人に効果が現れる治療法となっています。

舌下免疫療法と同様、注射後30分以内にアナフィラキシーショックによる腹痛、嘔吐、じんましん等の症状を引き起こすこともあるので、副作用への対応が可能な医療機関でのみ受けられます。

続いて対処療法の注射を紹介します。

ステロイド注射

注射での治療法として代表的なものであり、強力な抗炎症作用を持ちます。

通常は体内に花粉が入った際に異物と判断して様々な症状を引き起こしますが、この注射によって免疫機能を不活性化することで異物として認識されづらくなり、結果として症状を抑制できます。

1度ステロイド注射をすると2〜3カ月間程効果が継続するため、花粉シーズンに入る前に受けておけば1シーズンのほとんどで症状を抑えることができるでしょう。

なお免疫機能を不活性化するので感染症のリスクが高まる、持病の悪化や生理不順などを招く可能性もあることも頭に入れておく必要があります。

ノイロトロピン注射

自律神経の安定作用があるもので、ヒスタミンがアセチルコリン受容体と結合してアレルギー症状を起こさないようにアセチルコリン受容体を抑制する効果があります。

花粉症の症状を和らげられ、かつ副作用が少ない方法とされています。

ただし効き目が薄い、根本治療ではないのに週1~2回の注射が必要というデメリットもあります。

ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法)

ヒトの血液成分をベースとした薬剤を注射する方法で、体質に直接アプローチしてヒスタミンが放出されにくい身体づくりをします。

なおこの方法は、花粉症に限らずアレルギー症状全般に効果があるとされる他、副作用のリスクが少ないとされています。

注射してから効き目が出るまでに3週間程かかるので、花粉シーズンが始まる1ヶ月くらい前での接種を検討するのが良いでしょう。

また注射の頻度は、人によって異なりますが週1~2回程度となります。

ゾレア皮下注用

「オマリズマブ」とも呼ばれるヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤で、症状が重症であったり、他の治療法の効果が薄い場合などに用いられます。

体内で産生される抗体を分解し、ヒスタミンが放出されない状態にして症状を抑制するという仕組みです。

それまでは気管支喘息や特発性の慢性じんましんの治療法として用いられることがありましたが、2019年12月からは花粉症の重症者への使用が可能となりました。

ただし、12歳以上で体重が20kg~150kg、該当シーズンにおいてその他の花粉症治療法の効き目がない、前シーズンに重い花粉症症状が見られた、血清総IgE濃度が30~1500IU/mlという条件を満たした場合に受けることができるという点には注意が必要です。

当院について

いたや内科クリニックは、花粉症を含めたアレルギーの検査方法を「採血検査(特異的IgE抗体検査)」でおこない、治療法としてアレルゲン免疫療法に対応している医療機関です。

診療時間は、月〜金曜日が9:00〜12:00と14:00〜18:00、土曜日は9:00〜14:00、水曜、日曜、祝日休診、予約不要で当日の受診も可能となっています。

JR総武線東中野駅、都営大江戸線東中野駅A2出口よりそれぞれ徒歩2分の場所にあるので交通の便も良いクリニックです。

当院について詳しく知りたい方は、こちらの公式ホームページも合わせてご参照ください。

花粉症には注射が良い?即効治療を東中野で。|まとめ

  • 花粉症の鼻水は透明でサラサラ、鼻水は次から次へと出る

  • 花粉症のくしゃみは鼻に強いムズムズを感じた後に連続で出る

  • 目、喉、皮膚の痒み、頭痛、倦怠感、微熱が出ることもある

  • 花粉症は、IgEという抗体の蓄積によって発症する

  • 花粉症の治療法は大きく対症療法と根治療法の2種類に分けられる

  • 注射にも対症療法と根治療法の2通りがあり、医師と相談して適切な方法を採る必要がある

花粉症の予防法や症状の和らげる方法について詳しく知りたい方は、あわせてこちらの記事もご参照ください。

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